今週の注目レース

阪神大賞典(GⅡ)

阪神競馬場 3000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

アルバート

牡7歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:アドマイヤドン
  • 母:フォルクローレ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

芝の長距離重賞で実績を積み続けており、ハンデ戦ではかなりの斤量が見込まれる。それだけに、他馬より重いとはいえ、57キログラムの別定重量で出走できるのは大きな魅力と言えるだろう。この斤量での芝3000メートルなら、休み明けでも動けるはずだ。

昨年のステイヤーズSを制し、4つ目の重賞タイトルを獲得。JRAにおける平地同一重賞3連覇は史上7頭目の快挙で、すでに歴史に残るステイヤーとしての地位を確立したと言ってもいいだろう。7歳というベテランホースで豊富なキャリアを積んでいるにもかかわらず、阪神競馬場への登場は今回が初めて。適距離と言える阪神大賞典への参戦経験がなかったのは意外だが、阪神と同じく直線に急坂のある中山競馬場で結果を出し続けている馬なので、問題なく対応できるはずだ。長距離路線の頂点である天皇賞(春)へ向け、めどの立つ走りを見せたいところだろう。

クリンチャー

牡4歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:ディープスカイ
  • 母:ザフェイツ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

前走の京都記念は、4キログラムの馬体増だったが、3歳時よりも全体的にボリュームアップし、ひと回り大きくなったように見えた。前走の勝利は、展開や馬場コンディション(重)が向いただけではないだろう。明け4歳となり、調教でもしっかりと動くようになっている。

重賞初制覇を飾った前走の京都記念は、昨年のダービー馬レイデオロ(3着)を筆頭に同世代のGⅠ馬が4頭も出走していたレースで、価値の高い勝利と言えそう。レースぶりも、これまでのように早めに抜け出して粘り込むのではなく、好位から差し切るという新たな一面を見せた。大目標にしている天皇賞(春)への期待が大きく膨らんだ一戦になったのではないか。持久力勝負に強い一方で、指摘されているのは、速い時計の出やすい馬場コンディションで決め手勝負になった時の対応。前走は芝2200メートルの距離だったものの、重馬場ということで末脚の切れをあまり要求されなかったのも確かだ。芝状態の良好な阪神で好パフォーマンスを見せられれば、弱点の一つが消えたことを意味するだろう。

サトノクロニクル

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:トゥーピー
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

昨年、どちらも約2か月半ぶりだった京都新聞杯で2着、セントライト記念で3着に入っており、休み明けは苦にしないタイプ。太めが残りにくいということも、関係しているのかもしれない。競馬場でテンションが上がることがあるので、当日の気配には要注目だ。

半兄に2015年の日本ダービー2着馬サトノラーゼン(父ディープインパクト)がいる血統で、父がハーツクライに替わった本馬は、兄よりも晩成かつ距離も長い方が合うと言われてきた。昨年のチャレンジCで重賞初制覇を飾ったが、2着馬とはわずかにクビ差。陣営はこのレースの結果を受けて、「勝つには勝ったが、2000メートルは本質的に短い」とあらためて認識したようで、今春の最大目標も、大阪杯ではなく長距離戦の最高峰である天皇賞(春)に設定されている。今回は、その一戦に向けた大事な前哨戦。このメンバーを相手にGⅡ制覇を達成できれば、本番での注目度も一気に上がることになる。

レインボーライン

牡5歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:レーゲンボーゲン
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

今回は、前走の有馬記念(8着)以来約3か月の休み明けになる。帰厩後の調教量は多くないものの、約4か月ぶりで3着だった昨年の天皇賞(秋)が今回と似たような調整過程だったことを思えば、それほど気にする必要はないだろう。

一昨年の菊花賞で2着、昨年の天皇賞(秋)でも3着に好走している実力馬だが、王道路線のレースを走り続けているためか、3歳春のアーリントンCから2年以上も勝ち星を挙げていない。現在の収得賞金は2550万円。今後目標のレースへのローテーションを組みやすくするためにも本レースで久しぶりの勝ち星を挙げ、勢いに乗ってGⅠ路線へと駒を進めたいところだろう。芝1600メートルの重賞を勝っている馬にしては、長い距離でも我慢して走ることができるが、テンションの上がりやすいステイゴールドの産駒。好走するためには、折り合いをしっかりとつけることが条件になりそうだ。

トミケンスラーヴァ

牡8歳

調教師:竹内正洋(美浦)

  • 父:タイキシャトル
  • 母:タイキクララ
  • 母の父:デヒア
ここに注目!

3走前に重馬場で勝っているが、本質的には良馬場向きのタイプ。当日の馬場コンディションには注意を払いたい。条件的に合いそうなダイヤモンドSに出走していなかったのは、左回りコースを苦手としているためだろう。今回の条件は合いそうだ。

父が短距離GⅠを5勝したタイキシャトルで、母の父のデヒアもスピードが勝ったタイプの種牡馬。伯父に芝1200メートルのGⅢクリスタルC(2004年)を勝ったタイキバカラがいる血統背景は、マイルでも長いように感じさせる。しかし本馬は、3走前の1600万下・古都S(京都・芝2400メートル)、前々走のオープン特別・万葉S(京都・芝3000メートル)と芝・中長距離で2連勝。血統の印象とは違った馬のようだ。確かなのは、非常に落ち着いた性格の持ち主で、レースでも折り合いを欠くことがないということ。輸送競馬で馬体重を大きく減らすことが少ないのは、この部分に起因しているのかもしれない。自分の力は出し切れるタイプなので、あとはGⅡの相手関係がどうかだろう。

カレンミロティック

せん10歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:スターミー
  • 母の父:A.P. Indy
ここに注目!

1週前追い切りでは併走相手の3歳未勝利馬を捕まえ切れなかったが、大きく追走してのもの。長めからハードに追い切られたことで、息はできてくるはずだ。阪神は3勝の実績があるコース。3か月以上の休み明けも〔3・0・2・4〕で、苦にしないタイプだ。

一昨年の天皇賞(春)では、勝ったキタサンブラックとハナ差の2着に好走した実績がある馬。同年秋には、オーストラリア競馬を代表するレースのメルボルンC(G1、フレミントン・芝3200メートル、23着)にも挑戦した。しかし、帰国初戦に予定していた昨年の阪神大賞典を裂蹄のため見送り、その影響で天皇賞(春)も回避することになったのは誤算だった。昨秋の3戦は、勝ち馬キタサンブラックから1秒5差の15着だった前走の有馬記念を除けば、着順ほど大きくは負けておらず、今年で10歳という年齢だが衰えは感じられない。マイペースの競馬ができれば、ここでも十分に通用するはずだ。

ヤマカツライデン

牡6歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:シンボリクリスエス
  • 母:ヤマカツオーキッド
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

前走の小倉大賞典(15着)時は、プールを併用して乗り込み、直前もハードに追い切られていたが、当日は8キログラム増の馬体重で、腹回りにも余裕が感じられた。汗をかきにくい時季で、馬体を絞りにくかったのだろう。1度使われた今回は、すっきりしてくるはずだ。

父シンボリクリスエス、母の父ダンスインザダークという、切れよりもスタミナを武器にする種牡馬の影響が強いのか、本馬はここまで32戦のキャリアで、出走馬中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしたのは1度だけ。それも、逃げ切り勝ちだった一昨年のオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)での35秒8というのだから、瞬発力勝負は避けたいタイプだろう。約7か月ぶりだった前走の小倉大賞典では、勝ち馬から1秒6も離された15着と大敗したが、この馬に小回りの芝1800メートルは忙しく、実際にハナを切ることができなかった。今回、芝3000メートルでマイペースの競馬ができれば、一変の余地はあるだろう。

シホウ

牡7歳

調教師:笹田和秀(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ゴコウ
  • 母の父:Danehill
ここに注目!

このレースを目標に併せ馬を何度も消化。調教で動くタイプではないので、目立つ走りこそ見せていないが、その仕上がりはなかなかのものだ。スタミナの生きる展開を理想とする馬。今回、そのような流れになるかどうかだろう。

オープンクラスに昇級して以降の4戦は結果を出せずにいるが、その中で着順が最も良かったのは、5着だった前々走のステイヤーズS。末脚の切れで勝負するタイプではない本馬にとって、直線を向いた段階である程度前の位置にいることが重要に違いない。3000メートル以上のレースはペースが遅くなりやすいため、思いどおりのポジションを取ることができるのだろう。5走前の1600万下・グリーンS(芝2400メートル)でコースレコード勝ちをしている阪神・芝コースは、〔2・1・2・3〕と結果を残している得意舞台。今回の条件でどのような走りを見せるのか、注目される。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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