今週の注目レース

フラワーカップ(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ロックディスタウン

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ストレイキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

デビュー2連勝で臨んだ前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは1番人気で9着に敗れたが、メイクデビュー新潟(芝1800メートル)と札幌2歳Sは圧巻の勝ちっぷりだった。その2戦と同距離に戻る今回は、約3か月の休養明けでも巻き返しが可能だろう。

前走の阪神ジュベナイルフィリーズには4頭の2戦2勝馬が出走していたが、牡馬相手の札幌2歳S優勝を高く評価された本馬が1番人気に支持された。レースは大外8枠18番からスタートを互角に切ったものの、その後は行きたがって折り合いをつけるのに苦労。何とか3番手で我慢させて最後の直線に入ったが、ゴール前で失速して9着に敗れた。すごみのある末脚で差し切ったデビュー2戦と比べると、明らかに精彩を欠く走り。3か月余りの休み明けで本来の状態になかったと判断するのが妥当だろう。今回は、過去3戦で所属した二ノ宮敬宇厩舎(2月いっぱいで解散)から藤沢和雄厩舎に転厩しての再出発。復権へ、まずは落ち着いてレースに臨めるかがポイントとなる。

トーセンブレス

牝3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミンバー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

デビュー2戦目のアルテミスSは1番人気で6着だったが、続く2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズでは、鋭い末脚を繰り出して4着に善戦した。父ディープインパクト譲りの強烈な末脚を武器に、初タイトル奪取を狙う。

上位3頭には離されたものの、前走の阪神ジュベナイルフィリーズは見どころ十分の4着だった。道中は後方馬群の中でじっくりと折り合いに専念。4コーナーでは15番手と厳しい位置取りだったが、直線半ばでエンジンが掛かってからの伸び脚は際立っていた。上がり3ハロンタイムは、優勝したラッキーライラックと並んでメンバー中最速タイの33秒7(推定)。末脚の威力は同世代の牝馬でもトップクラスと言えよう。2週前に行われたチューリップ賞では、阪神ジュベナイルフィリーズの上位3頭(ラッキーライラック、リリーノーブル、マウレア)が、着順こそ入れ替わったものの3着以内を独占。このフラワーCで始動する本馬も、高レベルな走りで存在感をアピールしたいところだ。

ノームコア

牝3歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

6か月余りの休養明けとなる点は気になるが、休養前にはセンスあふれる内容でデビュー2連勝を飾っている。今回の出走メンバーで“無敗”は本馬のみ。未知の魅力にあふれる一頭なのは間違いない。

昨年のデビュー2連勝は、いずれもスケールの大きさがストレートに伝わってくる勝ち方だった。前々走のメイクデビュー福島(芝1800メートル)は3番人気での出走だったが、2番手から4コーナー先頭の横綱相撲で2着馬に3馬身1/2差のワンサイド勝ち。前走の500万下・アスター賞(中山・芝1600メートル)では馬体重が10キログラム増えていたが、ここでも2番手から抜け出して後続の追撃を完封した。持続するスピードが武器のタイプだが、前走の道中では、鞍上の北村宏司騎手に終始促されながらの追走。マイルの距離は多少忙しい印象もあっただけに、今回の芝1800メートルの方が競馬はしやすいだろう。休み明けでも、素質の違いであっさりと重賞初制覇というシーンがあっても不思議ではない。

ノーブルカリナン

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ノーブルジュエリー
  • 母の父:Smarty Jones
ここに注目!

デビュー3戦目となった前走のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600メートル)では、現役時に芝1400から1600メートルの距離で6勝と活躍した母ノーブルジュエリーと同じ2着でゴール。その母が果たせなかった重賞タイトル奪取なるか、注目だ。

デビュー2戦目の未勝利(阪神・芝1800メートル)を制して臨んだ前走のオープン特別・エルフィンSは、一気の相手強化でも3番人気とV候補の一角に数えられていた。スタートを互角に出たものの、レース前半は控えて中団をスムーズに追走。3コーナーの手前から徐々にポジションを上げ、最後の直線では内に進路を取りながら鋭く末脚を伸ばして抜け出した。ゴール寸前で外からレッドサクヤに差されて2着も、積極的に勝ちに動いての惜敗は高い評価が可能。オープンクラスでも通用する実力があることを証明した一戦と言えよう。キャリアを積みながらレース内容が徐々に良くなっており、学習能力の高さを感じさせる。重賞でも好勝負ができるだろう。

メサルティム

牝3歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ピンクアリエス
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー3戦は7、3、9番人気と前評判は高くなかったものの、結果は3、1、1着。実戦タイプと言えるだろう。連勝したここ2戦は、どちらもフラワーCと同じ芝1800メートル。適距離であることは間違いないだけに、相手強化でも軽視は禁物だ。

2戦目で初勝利を飾った前々走の未勝利(京都・芝1800メートル)は、6頭立ての少頭数でマイペースの逃げに持ち込み、断然人気のアドマイヤアルバ(2着)をクビ差抑えての辛勝。その内容に少し恵まれた印象を持たれたのか、前走の500万下(中山・芝1800メートル)は単勝オッズ17.1倍の9番人気という低評価だった。レースは3枠4番から互角のスタートを切り、道中は好位を追走。3コーナーで早くも鞍上の内田博幸騎手の手が動き始め、じわじわと長くいい脚を使って差し切った。前走時の馬体重が426キログラムと小柄ながら、追われて実に味があり、非凡なパワーも感じさせるタイプ。初勝利を重馬場で飾っている点も、大きな強みと言える。

カンタービレ

牝3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャンロッサ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

デビュー2戦はいずれも2着と惜敗したが、3戦目の未勝利(京都・芝1800メートル)を、圧倒的な1番人気に応えて順当に勝ち上がった。敗れた2戦も勝ちに等しいパフォーマンスで、まだ能力の底らしい底を見せていないだけに、ここも楽しみが大きい。

メイクデビュー阪神(芝1600メートル)が勝ち馬とハナ差、2戦目の未勝利(京都・芝1600メートル)もクビ差と、共に接戦の2着。牝馬限定戦で強力なライバルも不在だった前走の未勝利は、単勝オッズ1.2倍の絶対的な本命馬として出走していた。レースは前半1000メートル通過タイムが1分02秒2とスローペースになったためか、前半は少し行きたがったが、鞍上のM.デムーロ騎手になだめられて2、3番手を追走。最後の直線では楽々と抜け出し、ゴール前は流して2着馬に3馬身差をつけるワンサイド勝ちを飾った。相手関係もあったのだろうが、圧倒的な勝ち方。距離が1800メートルに延びたこともプラスに働いたようだ。先行力があるだけに、初の中山・芝コースにも問題なく対応可能だろう。

ファストライフ

牝3歳

調教師:青木孝文(美浦)

  • 父:スーパーホーネット
  • 母:トゥファーアウェイ
  • 母の父:チチカステナンゴ
ここに注目!

初勝利を挙げるまでに5戦を要したが、500万下クラスに昇級後は6、3着と着実にステップアップ。成長力に富んだタイプと言えよう。後方で脚をためる戦法が板に付いてきた感があり、終いが生きる流れになれば上位食い込みも十分だ。

前走の500万下(東京・芝1600メートル)では、初めて手綱を取った津村明秀騎手が後方でじっくりと末脚を温存する戦法を選択していた。最後の直線では強烈な伸び脚を見せて3着。上がり3ハロンタイムは、優勝したハーレムラインなど2番目に速かった4頭を0秒4も上回る34秒2(推定)を記録した。そのハーレムラインは、先週の桜花賞トライアル・アネモネSも連勝しただけに、価値ある3着と評価できる。父スーパーホーネットは2010年安田記念などGⅠで2着4回の芝マイル戦を得意としていたイメージが強いが、芝1800メートルでも2008年の毎日王冠Vという実績を残している。本馬にとっては初めての出走となる今回の距離も、血統的には十分に守備範囲とみていいだろう。

バケットリスト

牝3歳

調教師:高橋文雅(美浦)

  • 父:シンボリクリスエス
  • 母:レチャーダ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

半兄ゲンパチケンシン(父クロフネ、現役)は、これまでの全16戦が芝1200メートルで2勝という成績だが、父がシンボリクリスエスの本馬は、デビューから7戦全てで芝1800メートルに出走している中距離タイプ。このフラワーCは適条件と言えるだろう。

前走の500万下(中山・芝1800メートル)には、負担重量が2キログラム減となる武藤雅騎手と初コンビでレースに臨んでいた。パドックを周回している段階では、同コースで2着に逃げ粘った前々走の500万下・若竹賞と変わらない雰囲気だったものの、レースでは最内の1枠1番で出遅れて、後方に置かれる厳しい展開。終始インの経済コースを回って終いにかけたものの、最後の直線で追い出されても伸び脚を欠き、優勝したメサルティムに0秒9離された10着でゴールインした。ただ、スタートでリズムに乗れなかったことが敗因の一つ。前走を除けば中山・芝1800メートルで2、1、2着とコース適性には不安がなく、互角のスタートからスムーズな競馬ができれば巻き返してくるはずだ。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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