今週の注目レース

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

京都競馬場 1600m(芝・外)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

レッドファルクス

牡6歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:ベルモット
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

左回りのレースを狙って出走していた時期があり、京都は芝・ダートを問わず今回が初めての出走になる。キャリア豊富な馬で、初めての競馬場に戸惑うことはなさそうだが、仮にパドックでうるさい面を見せるようなら、注意が必要だ。

前走のスプリンターズSで昨年に続く連覇を果たし、2つ目のGⅠタイトルを獲得。レースの上がり3ハロンが33秒7という上がりの速い決着を差し切っており(自身は同33秒0、推定)、馬場のインをロスなく立ち回った2着のレッツゴードンキと比較すれば、本馬には外を回した距離ロスもあったはず。クビという着差以上に強さを感じさせた一戦だった。昨年のCBC賞(1着)以降は7戦全て芝に出走して〔4・0・2・1〕。唯一3着以内を外した昨年の香港スプリント(G1、シャティン・芝1200m、12着)は、初の海外遠征で参考外と見ていいだろう。2度目のマイル挑戦だった前々走の安田記念でも1着サトノアラジンからクビ+クビ差の3着に踏ん張っており、今回はさらなる前進が見込めるはずだ。

エアスピネル

牡4歳

調教師:笹田和秀(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:エアメサイア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

キャリア2戦目で重賞を勝ったことから、早熟のイメージを持たれがちだが、実際は精神面に幼さを抱えていた馬。芯が入ってきたのは古馬になってからで、ようやく本格化してきたという印象だ。前走の富士Sは不良馬場での勝利だったが、良馬場も問題ないだろう。

不良馬場だった前走の富士Sを制して3度目の重賞制覇を達成。馬場コンディションを問わないタイプが多いキングカメハメハの産駒というだけではなく、エアスピネル自身がピッチ走法で、水分を含んだ馬場も全く問題としなかった。本番でも有力視される馬が出走していた前哨戦を、2馬身という決定的な着差で勝っている事実には注目すべきだろう。一昨年のデイリー杯2歳S、今年の京都金杯と重賞2勝をマークしている京都・外回りの芝1600mは、この馬にとってベストの舞台。これまでもGⅠで惜しい競馬を続けてきた馬だが、今回こそがビッグタイトル獲得の大きなチャンスと言えるだろう。

イスラボニータ

牡6歳

調教師:栗田博憲(美浦)

  • 父:フジキセキ
  • 母:イスラコジーン
  • 母の父:Cozzene
ここに注目!

京都・芝コースでは3戦して〔1・1・1・0〕。今春の読売マイラーズCを勝ち、負けた2戦もマイルチャンピオンシップでの一昨年3着と昨年2着なら、コース適性は抜群と考えていい。休み明けを1度使われ、他馬との斤量差がない定量戦に替わる今回は、GⅠ2勝目の可能性もありそうだ。

一時のスランプを脱出した昨年秋以降の成績は〔1・4・0・1〕。その全てが重賞で、唯一連対を外した前々走の安田記念(8着)は、直線で馬群に包まれてスムーズに加速することができなかったもの。敗因は明確で、その安定感は今回の出走馬でも上位と評価できる。前走の富士Sは2着。これだけの実力馬が4番人気という支持だったのは、初経験だった不良馬場への対応を不安視されたからだろう。結果的には大崩れしなかったものの、本馬の一番の特徴は跳びの大きいフットワーク。良馬場でこそ真価を発揮するタイプとみてよさそうだ。今回も、当日の馬場コンディションに注意したい。

サトノアラジン

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マジックストーム
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

前走の天皇賞・秋(18着)で極端な不良馬場を走った後ということもあって、当日の状態はしっかりとチェックしたいが、栗東トレーニング・センターでの様子からは疲れを感じさせない。首回りの筋肉がビルドアップし、以前にも増して迫力が出た馬体は、今回の出走馬の中でも屈指と言える。

極端なほどに跳びが大きく、スムーズに馬群の外へ出して末脚を伸ばすのが本馬の好走パターン。初のGⅠ制覇を果たした今年の安田記念、2着だった前々走の毎日王冠は、その条件がそろったと言えるレースだった。一方で、苦手としているのが水分を含んだ馬場コンディション。9着だった今春の京王杯スプリングCは重馬場、18着だった前走の天皇賞(秋)は不良馬場で、共にノメっていて競馬にならなかった。先月に多量の雨が降った影響もあってか、今開催の京都の芝は例年よりも時計がかかっている印象。どの馬よりも週末の天気が気になる馬と言えそうだ。

サングレーザー

牡3歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マンティスハント
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

2歳時とはいえ、長めの距離では折り合いを欠くシーンがあった馬。3戦全勝の芝1400mに対し、芝1600mでは〔0・1・2・1〕と勝ち星がない。相手強化はもちろんのこと、この距離でもしっかりと折り合いが付けられるかどうかが、最大のポイントになりそうだ。

今年5月の500万下(京都・芝1400m)から始まった快進撃は、札幌の1000万下・道新スポーツ賞(芝1500m)と前々走の1600万下・仲秋S(阪神・芝1400m)を経由して、前走のスワンSでの重賞初制覇までつながった。ディープインパクト産駒らしい瞬発力が最大のセールスポイントで、それだけに雨の影響をかなり受けていた前走の馬場状態(重)は不安材料と思われていたが、結果は4コーナー9番手からの差し切り勝ち。急速に力を付けているのは間違いないようだ。力の要る馬場コンディションに対応できることは示したが、前述したように本馬の最大の武器は瞬発力。良馬場ならどれだけ切れるのか、興味は尽きない。

ペルシアンナイト

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:オリエントチャーム
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

過去最も詰まったレース間隔が中3週で、この間隔での出走は今回が2度目になる。ただ、実戦を使いながら上向くタイプであることを考えると、このぐらいの間隔の方がいいのかもしれない。3歳馬らしい若々しさがセールスポイントだ。

父が力の要る馬場コンディションに強いとされるハービンジャーで、本馬の近親にはダートで活躍したゴールドアリュールがいる。その血統背景からも、不良馬場で行われた前走の富士Sの走りに注目が集まったが、結果は5着。1番人気で3着だった今年1月のシンザン記念の敗因も、陣営は「重馬場」と語っており、本馬は血統のイメージとは違って水分を含んだ馬場が合わないのかもしれない。今春は、距離が長かった日本ダービーこそ7着に敗れたが、皐月賞では勝ったアルアインにクビ差の2着と好走。3歳トップレベルの能力を持っている一頭で、年上のGⅠホースたちが相手でも差のない競馬ができるはずだ。

レーヌミノル

牝3歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ダイワエンジェル
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

短距離色が強い血統ながら、のんびりとしたところのある馬で、休養明けよりもレースを使って調子を上げていくタイプ。GⅠ制覇を果たした今年の桜花賞も休み明け3戦目だった。春からの馬体増も、成長の証しと判断できる。

父ダイワメジャー自身は芝2000mまでこなしたが、産駒の多くはマイルまでの距離で活躍している。また、母の父タイキシャトルは歴史に残る短距離ホース。レーヌミノル自身の初重賞勝ちは芝1200mの小倉2歳Sで、その内容もスピードで圧倒したものだった。今年の桜花賞を勝ち、クラシックホースとなったことで、その後は牝馬三冠路線(オークス、秋華賞)に挑むローテーションが組まれたが、この馬の本質がスプリント寄りのマイラーであることは、血統とこれまでの成績からほぼ間違いないだろう。今回は、桜花賞以降では初めて走る適距離のレース。そのポテンシャルの高さは折り紙付きで、牡馬のトップマイラーが相手でも好勝負ができそうだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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