今週の注目レース

アルテミスステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600m(芝)馬齢 (牝) 2歳オープン

出走馬情報

ウラヌスチャーム

牝2歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アメジストリング
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

2歳馬らしく馬体にまだ緩さはあるが、牝馬としては馬格に恵まれ、ダイナミックなフットワークからも大物感は十分。今回は約3か月の休み明けになるが、本レースに照準を合わせて熱心に乗り込みを消化しており、初戦以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

前走のメイクデビュー新潟(芝1600m)は、スタートで後手を踏み、レース序盤は最後方を追走。レースの前半800m通過タイム52秒4というかなりのスローペースで、ラストの瞬発力勝負になったが、4コーナーで大外へ持ち出されるとメンバー中最速となる上がり3ハロン32秒0(推定)の末脚で豪快に追い込み、初陣を飾った。騎乗した石橋脩騎手はレース後に「馬体はまだ成長する余地がありますし、このペースで差し切るのですから、能力が高いですね」と、レースぶりを称賛していた。この時ハナ差の2着に退けたカーボナードが、先日のサウジアラビアロイヤルCで3着に入ったことからも、本馬の能力を推し量ることができるだろう。来春のクラシック路線に駒を進めるためにも、ここできっちりと結果を出したい。

ミスマンマミーア

牝2歳

調教師:松本隆宏(北海道)

  • 父:タニノギムレット
  • 母:サンデーメモリー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前走のフローラルC(重賞、門別・ダート1600m)では、ストロングハート(2着、次走でJpnⅢ・エーデルワイス賞を優勝)を破って2勝目をマーク。3度目のJRA挑戦となる今回は関東圏への長距離輸送が鍵になるが、能力は互角以上だろう。

JRA初参戦となった3走前のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800m)では、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒4(推定)の末脚を繰り出し、勝ち馬ステルヴィオ(次走のサウジアラビアロイヤルCで2着)にクビ差まで迫って2着と好走。前々走の札幌2歳Sは7着に敗れたが、勝負どころで馬群が密集して窮屈な競馬になった中、直線は馬場の内めからしぶとく脚を伸ばして勝ち馬と0秒3差まで追い上げており、レース内容は悪くなかった。前走のフローラルC(重賞)を快勝し、引き続き好調をキープしている様子。時計勝負に少し不安を残すが、脚質を踏まえれば直線の長い東京・芝コースは合いそうだ。今回が9戦目というレース経験を生かして、JRAの重賞タイトル獲得を狙う。

トーセンブレス

牝2歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミンバー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

母は現役時代に芝1200mでオープン特別2勝を含む7勝を挙げたスピード馬。本馬は、その母にディープインパクトが配合され、2015年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて6,912万円(消費税込み)で落札された良血だ。重賞でその能力を発揮できるか、注目が集まる。

前走のメイクデビュー中山(芝1600m)は、スタートで出遅れてレース序盤は最後方を追走。スローペースで差し・追い込み馬には不向きな展開だったが、レースの上がり3ハロンタイム(35秒7)を1秒7も上回る34秒0(推定)の末脚を発揮し、直線大外から弾けるように突き抜けた。最後は鞍上の柴田善臣騎手が手綱を緩めており、強い内容だった。同騎手は「スタートはゆっくりでしたが、逆にそれでリラックスできたようです。距離についてはまだわからないですが、今日に関しては上手に走っていました。調教のイメージ通りで、いいフットワークでしたね」と、初戦の走りに高評価を与えていた。まだ粗削りだが非凡な素質を秘めており、先々まで目が離せない存在だ。

シスターフラッグ

牝2歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ミラクルフラッグ
  • 母の父:スパイキュール
ここに注目!

叔父ゴールドシップはGⅠ6勝を挙げ、2012年度のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した一流馬。本馬も長くいい脚が使えるタイプで、直線の長い東京・芝コースはプラス材料になるだろう。牝馬限定重賞なら、好勝負が期待できる。

前々走のメイクデビュー函館(芝1800m)は、入厩後の追い切りが1本だけでいくらか急仕上げに見えたが、レースでは後方2番手追走から4コーナーで一気に進出を開始すると、直線で力強く抜け出して快勝。前走の札幌2歳Sも中団追走から直線で馬場の外めに持ち出されてじわじわと差を詰め、好メンバーがそろった中で勝ち馬と0秒3差の4着に健闘した。騎乗した岩田康誠騎手はレース後に「2戦目でテンションが上がっていましたが、それでもここまで伸びてきたように能力がありますね。軽い芝に替わっても大丈夫だと思うので、今後が楽しみです」と、素質の高さに太鼓判を押していた。2戦共に滞在競馬だったため、今回は関東圏への長距離輸送に対応できるかが鍵だが、持ち味の末脚は魅力十分だ。

ダノングレース

牝2歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:チェリーコレクト
  • 母の父:Oratorio
ここに注目!

父が大種牡馬ディープインパクトで、母はイタリアで10戦8勝、2着2回の成績を収め、重賞2勝をマークした活躍馬。本馬は良血に違わぬ走りでメイクデビュー札幌(芝1500m)を勝ち上がっており、将来性は高い。ここは今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

前走のメイクデビュー札幌は、スタートがひと息で後方待機策になったが、勝負どころで内めをじわっと押し上げると、直線で馬群の間から抜け出し鮮やかな差し切り勝ち。騎乗した蛯名正義騎手は「柔らかい洋芝に気を使っていて走りづらそうでしたが、今日は頑張ってくれました。軽い馬場の方がこの馬には合っていると思います。血統も良いですから、このまま順調にいって欲しいですね」と、今後の活躍に期待を寄せている。前走時422kgとコンパクトな馬体だが、均整の取れた品のあるつくりで、父譲りのしなやかなフットワークは高いポテンシャルを示すもの。今回は相手が一気に強くなるが、瞬発力が生かせる東京・芝へのコース替わりは歓迎材料で、あっさり勝っても不思議はない。

ラッキーライラック

牝2歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

父は2011年のクラシック三冠を筆頭にGⅠ6勝をマークし、凱旋門賞(G1)で2年連続2着に入った本年度期待の新種牡馬。母はアメリカのG1馬で、ミッキーアイルやアエロリットなどの活躍馬が誕生している牝系も、活力にあふれている。

前走のメイクデビュー新潟(芝1600m)では、互角のスタートを決めて好位集団を追走。前半がスローペースで、ラスト3ハロンのレースラップが11秒9−10秒5−11秒0という上がりの速い決着になったが、本馬は直線半ばで持ったまま先頭に並びかけると、最後は2着馬の追撃を1馬身1/2振り切って勝利した。騎乗した石橋脩騎手はレース後に「スタートを上手に出ましたし、いい位置で運べました。直線でゴーサインを出してからはいい伸び脚でしたね。素直な気性ですし、まだ全開ではないので、今後が楽しみです」と、快勝劇に目を細めていた。レース後は放牧を挟み、10月3日に帰厩して順調に乗り込みを消化。ペース次第では大幅な時計短縮も可能で、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

グランドピルエット

牝2歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ザレマ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

父は、2012年と2013年にスプリンターズS、香港スプリント(G1)を連覇するなどGⅠ6勝を挙げ、2013年度のJRA賞年度代表馬を受賞した名馬。母は2009年の京成杯オータムHを制した活躍馬で、本馬の血統背景は一級品だ。ここも期待がかかる。

断然の1番人気に支持された前走のメイクデビュー中山(芝1600m)は、スッと好位につけて、道中の手応えも良好。直線に向いて仕掛けられるとあっさり先頭を捕らえ、最後は2着馬の追い上げを余裕十分に振り切って快勝した。騎乗した田辺裕信騎手はレース後に「センスがありますね。スタートが良かったですし、少し引いた位置でもリラックスして走れていました。時計は平凡でしたが、流れが遅かった分でしょう。これからパワーをつけてくれば、さらに楽しみな馬になります」と、レースぶりを高く評価していた。非凡な素質を秘めていることは確かで、デビュー戦を1度使われて上積みも十分。今回は重賞初挑戦で試金石の一戦だが、上位争いに食い込むシーンがありそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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