今週の注目レース

菊花賞(GⅠ)

京都競馬場 3000m(芝・外)馬齢 牡・牝 3歳オープン

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さまざまなスターホースが歴代優勝馬に名を連ねる3歳クラシック最終戦

グレード制が導入された1984年以降の菊花賞で優勝を果たした馬のうち、当レースより後にJRAの古馬(3歳以上もしくは4歳以上)のGⅠを制した馬は17頭いる。これは桜花賞の7頭、皐月賞の14頭、NHKマイルCの4頭、オークスの7頭、日本ダービーの11頭、秋華賞の9頭(いずれも2017年の夏季競馬終了時点)を上回る、3歳GⅠとしては最多の頭数だ。3歳クラシックの最終関門であると同時に、今後の古馬GⅠ戦線を展望するうえでも見逃せない重要な一戦と言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、前走の着順が「3着以内」だった。一方、「4着以下」だった馬は優勝例がなく、3着内率は4.9%にとどまっている。基本的に前走好走馬が強いレースだ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 10-9-7-73 10.1% 19.2% 26.3%
4着以下 0-1-3-77 0% 1.2% 4.9%

なお、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、そのレースが「神戸新聞杯以外のレース」だった馬は34頭いたものの、3着以内に入った例がない。神戸新聞杯以外の前哨戦で4着以下に敗れていた馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走で「4着以下」だった馬の、そのレース別成績(過去10年)
前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
神戸新聞杯 0-1-3-43 0% 2.1% 8.5%
神戸新聞杯以外のレース 0-0-0-34 0% 0% 0%

前走の“末脚”に注目

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、前走がJRAのレースで、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以内」だった。該当馬は3着内率30.8%と好走率も優秀だ。前走の成績を比較する際は、着順だけでなく“末脚”にも注目してみたい。〔表3〕

〔表3〕前走がJRAのレースだった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
2位以内 8-7-5-45 12.3% 23.1% 30.8%
3位以下 2-3-5-104 1.8% 4.4% 8.8%

なお、前走がJRAのレースで、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬のうち、「4コーナーを4番手以内で通過したJRAのGⅠかGⅡ」で4着以内に入った経験のない馬は、3着内率が3.7%にとどまっている。前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイム(推定)を記録していないうえ、先行策をとったGⅠやGⅡで好走した経験がない馬は、苦戦する可能性がより高いと見るべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走がJRAのレースで上がり3ハロンタイム(推定)順位「3位以下」だった馬の、「4コーナーを4番手以内で通過したJRAのGⅠかGⅡ」で4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-2-3-25 6.3% 12.5% 21.9%
なし 0-1-2-79 0% 1.2% 3.7%

馬体重のある馬や夏場に馬体重が増えていた馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中22頭は、前走時の馬体重が「480kg以上」だった。一方、前走で「480kg未満」だった馬は3着内率10.3%とやや苦戦している。前走時の馬体重が「480kg未満」だった馬は評価を下げたい。〔表5〕

〔表5〕前走の馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 2-2-4-70 2.6% 5.1% 10.3%
480kg以上 8-8-6-80 7.8% 15.7% 21.6%

ちなみに、前走時の馬体重が「前々走比10kg以上増」だった馬は、3着内率36.4%と好走率が高い。これに該当した馬のうち、前走時の馬体重が「480kg未満」だった馬は9頭おり、その成績は〔1・2・0・6〕と、そのうち3頭が連対を果たしている。馬体重が「480kg未満」の馬であっても、前哨戦の時点で馬体重が大幅に増えていた馬、すなわち夏場に馬体が成長したと思われる馬は要注目だ。〔表6〕

〔表6〕前走時の馬体重の増減別成績(過去10年)
前走時の馬体重の増減 成績 勝率 連対率 3着内率
前々走比10kg以上増 2-5-1-14 9.1% 31.8% 36.4%
前々走比10kg未満増、前々走比減 8-5-9-136 5.1% 8.2% 13.9%

“乗り替わり”は割り引き

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走と同じ騎手が騎乗した馬だった。一方、前走から騎手が替わっていた馬は3着内率6.0%と苦戦している。いわゆる“乗り替わり”で臨む馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表7〕

〔表7〕騎手別成績(過去10年)
騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
前走と同じ騎手 10-8-9-103 7.7% 13.8% 20.8%
乗り替わり 0-2-1-47 0% 4.0% 6.0%

近年はGⅠで好走経験のある馬が堅実

過去6年の3着以内馬18頭中9頭は、JRAのGⅠで3着以内に入った経験がある馬だった。該当馬は3着内率56.3%と好走率も非常に優秀だ。ちなみに、昨年は4頭いた該当馬が1〜4着を占めた。近年の傾向を重視するならば、既にGⅠで好走経験がある馬を素直に高く評価すべきだろう。〔表8〕

〔表8〕JRAのGⅠで3着以内に入った経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 5-3-1-7 31.3% 50.0% 56.3%
なし 1-3-5-83 1.1% 4.3% 9.8%

なお、JRAのGⅠで3着以内に入った経験がなかった馬のうち、2200m以上のJRAのGⅠかGⅡで4着以内に入った経験もなかった馬は連対例がなく、3着内率は1.9%にとどまっている。まだGⅠで3着以内に入った経験がない馬同士を比較する際は、2200m以上のGⅠ・GⅡでの実績を重視したい。〔表9〕

〔表9〕JRAのGⅠで3着以内に入った経験がなかった馬の、2200m以上のJRAのGⅠかGⅡで4着以内に入った経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 1-3-4-30 2.6% 10.5% 21.1%
なし 0-0-1-53 0% 0% 1.9%
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近年の優勝馬は内枠に入った馬ばかり

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも馬番が「1〜4番」だった。今年もまずは内枠に入った馬に注目したいところだ。また、この5頭は前走の着順が「3着以内」だった点、前走の馬体重が「480kg以上」だった点、前走と同じ騎手が引き続き騎乗していた点も共通している。〔表1〕〔表5〕〔表7〕あたりの傾向も考慮すべきだろう。〔表10〕

(伊吹雅也)

〔表10〕優勝馬の「菊花賞での馬番」「前走の着順」「前走の馬体重」「今回の騎手」「前走の騎手」(過去5年)
年度 優勝馬 馬番 前走の着順 前走の馬体重 今回の騎手 前走の騎手
2012年 ゴールドシップ 1番 1着 498kg 内田博幸 内田博幸
2013年 エピファネイア 3番 1着 480kg 福永祐一 福永祐一
2014年 トーホウジャッカル 2番 3着 484kg 酒井学 酒井学
2015年 キタサンブラック 4番 1着 532kg 北村宏司 北村宏司
2016年 サトノダイヤモンド 3番 1着 500kg C.ルメール C.ルメール

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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