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エルムステークス(GIII)

札幌競馬場 1700m(ダート)別定 3歳以上オープン

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有力馬が一堂に会する真夏のダート重賞

JRAのレースに限ると、夏季競馬の期間中に行われる3歳以上のダート重賞は、7月の中京競馬で行われるプロキオンSとこのエルムSだけである。秋の大舞台を目指す馬はもちろん、既にビッグレースで好走経験がある馬もたびたび参戦してくる注目の一戦だ。今回は新潟・ダート1800mで行われた2009年、函館・ダート1700mで行われた2013年を含む過去10年のレース結果から、条件や傾向の変化も踏まえた上で、好走馬に共通するポイントを整理してみよう。

年齢と前走の着順がポイント

過去10年の年齢別成績を見ると、おおむね若い馬ほど高い3着内率をマークしている。特に「4歳以下」の馬は〔4・2・5・13〕(3着内率45.8%)と堅実だ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-1-1-1 0% 33.3% 66.7%
4歳 4-1-4-12 19.0% 23.8% 42.9%
5歳 5-2-3-24 14.7% 20.6% 29.4%
6歳 1-2-1-28 3.1% 9.4% 12.5%
7歳 0-4-0-17 0% 19.0% 19.0%
8歳 0-0-0-8 0% 0% 0%
9歳 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
10歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
4歳以下 4-2-5-13 16.7% 25.0% 45.8%
5歳以上 6-8-5-83 5.9% 13.7% 18.6%

なお、「5歳以上」だった馬のうち、前走の着順が「7着以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。前走で7着以下に敗れていた5歳以上の馬は評価を下げたい。〔表2〕

〔表2〕年齢が「5歳以上」だった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
6着以内 6-8-5-43 9.7% 22.6% 30.6%
7着以下 0-0-0-40 0% 0% 0%

先行力の高い馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、前走が国内のレースで、そのレースの4コーナーを「4番手以内」で通過していた。一方、「5番手以下」で通過していた馬は3着内率7.4%と苦戦している。札幌競馬場のダートコースはゴール前の直線が264.3mしかないだけに、先行力が高い馬を重視すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走が「国内のレース」だった馬の、そのレースの4コーナーの通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナー通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 7-8-10-32 12.3% 26.3% 43.9%
5番手以下 3-2-0-63 4.4% 7.4% 7.4%

内寄りの枠に入った馬は割り引きが必要

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、枠番が「4〜8枠」だった。一方、「1〜3枠」の馬は3着内率13.3%とやや苦戦している。ちなみに、2011年以降に札幌・ダート1700mで行われた5回(2011年、2012年、2014〜2016年)に限ると、枠番が「1〜3枠」だった馬の成績は〔0・0・0・15〕(3着内率0%)だ。今年も内寄りの枠に入った馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表4〕

〔表4〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
2枠 0-1-1-9 0% 9.1% 18.2%
3枠 0-0-0-10 0% 0% 0%
4枠 4-2-1-10 23.5% 35.3% 41.2%
5枠 1-3-1-14 5.3% 21.1% 26.3%
6枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
7枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
8枠 1-2-3-14 5.0% 15.0% 30.0%
1〜3枠 1-1-2-26 3.3% 6.7% 13.3%
4〜8枠 9-9-8-70 9.4% 18.8% 27.1%

近年は前走から中2週以内の馬が不振

夏の北海道開催が短縮されて開催時期が7月下旬〜8月下旬に繰り上げられた2012年以降の3着以内馬延べ15頭は、いずれも前走との間隔が「中3週以上」だった。一方、前走から「中2週以内」で臨んだ12頭は全て4着以下に敗れている。前走との間隔に余裕がない馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走との間隔別成績(過去5年)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 0-0-0-12 0% 0% 0%
中3週以上 5-5-5-35 10.0% 20.0% 30.0%
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不安要素が少ない馬に注目

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも年齢が「6歳以下」だった。また、この5頭は前走の着順が「6着以内」だった点、前走の4コーナーの通過順が「5番手以内」だった点、エルムSの枠番が「4〜8枠」だった点、前走との間隔が「中3週以上」だった点も共通している。〔表1〕〜〔表5〕で挙げた条件をより多くクリアしている馬を重視してみたい。〔表6〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表6〕優勝馬の「年齢」「前走の着順」「前走の4コーナーの通過順」「エルムSの枠番」「前走との間隔」(過去5年)
年度 優勝馬 年齢 前走の
着順
前走の4コーナーの
通過順
枠番 前走との
間隔
2012年 ローマンレジェンド 4歳 1着 3番手 5枠 中5週
2013年 フリートストリート 4歳 1着 1番手 8枠 中5週
2014年 ローマンレジェンド 6歳 6着 5番手 6枠 中29週
2015年 ジェベルムーサ 5歳 3着 4番手 4枠 中4週
2016年 リッカルド 5歳 1着 2番手 4枠 中3週

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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