今週の注目レース

優駿牝馬(オークス)(GI)

東京競馬場 2400m(芝)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ソウルスターリング

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Frankel
  • 母:スタセリタ
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

ハイレベルと称される今年の3歳牝馬の中でも、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを圧巻のパフォーマンスで制した本馬は目立つ存在だ。前走の桜花賞は、瞬発力の削がれる馬場コンディション(稍重)が合わず3着に敗れており、オークスの舞台で捲土重来を期す。

デビュー2戦目のオープン特別・アイビーS(東京・芝1800m)で、ペルシアンナイト(2着、その後皐月賞で2着)を撃破して快勝。続く阪神ジュベナイルフィリーズでは、前半800m通過タイム46秒7という厳しいペースの中、正攻法のレース運びから、直線で内ラチ沿いをあっさりと抜け出しビッグタイトルを獲得した。今年の始動戦となった前々走のチューリップ賞を1分33秒2の好タイムで勝って臨んだ前走の桜花賞は、1番人気に支持されたものの3着という結果だった。父は現役時代に14戦14勝、G1 10勝の成績を残した歴史的名馬。母もG1 6勝の実績馬で、両親から非凡な才能を受け継ぎ、比類なきポテンシャルを秘めていることは明らかだ。今回、芝2400mへの適性は未知数だが、あらためてその力を示したい。

レーヌミノル

牝3歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ダイワエンジェル
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

ダイワメジャー産駒は芝2000m以上の距離でJRA重賞勝ちがなく、本馬も卓越したスピードが最大の持ち味。今回、芝2400mへの距離延長に不安を残すが、前走の桜花賞(1着)では早め先頭で押し切る勝負根性を見せており、GI 馬の底力に期待したい。

昨年9月の小倉2歳Sを、スピードの違いで後続に6馬身差をつけて圧勝し、同年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは、正攻法のレース運びで3着に好走。今年初戦となった3走前のクイーンCは4着、前々走のフィリーズレビューでは勝ったカラクレナイの2着に敗れた。芝1600mの距離を不安視されたのか前走の桜花賞では17頭立ての8番人気という低評価だったが、道中はカワキタエンカ(7着)の大逃げを深追いせずに4番手を追走。瞬発力の削がれる馬場コンディション(稍重)が向いた感はあるものの、直線半ばで抜け出すと、後続の追撃を振り切って見事に優勝した。牝馬三冠制覇の偉業に挑戦する権利を持つ唯一の馬。その走りから目が離せない。

リスグラシュー

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:リリサイド
  • 母の父:American Post
ここに注目!

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが勝ち馬ソウルスターリングから0秒2差の2着、前走の桜花賞が同レーヌミノルから0秒1差の2着と、世代トップクラスの実力を持つ一頭だ。血統背景を考えれば芝2400mへの距離延長は歓迎材料で、逆転が狙えるはずだ。

昨年10月のアルテミスSで、直線で弾けるように伸びてあっさりと先頭を捕らえ重賞タイトルを獲得。3走前の阪神ジュベナイルフィリーズは、スタートで後手を踏みながらも、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒5(推定)の末脚を繰り出して2着に好走した。前々走のチューリップ賞3着から臨んだ前走の桜花賞では、エンジンのかかりが遅く、直線でスッと反応できなかったものの、最後までしぶとく脚を伸ばし、ゴール寸前でソウルスターリング(3着)をかわして2着まで追い上げた。父が有馬記念(芝2500m)、ドバイシーマクラシック(G1、芝2400m)優勝馬で、桜花賞上位組の中では芝2400mへの適性を感じさせる一頭。ここは優勝争いが有望だ。

アドマイヤミヤビ

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:レディスキッパー
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走の桜花賞は瞬発力の削がれる馬場コンディション(稍重)で12着に敗れたが、前々走のクイーンC(1着)で2着に退けたアエロリットが先日のNHKマイルCを快勝したことから、本馬も相当な能力を持っている。芝2400mへの距離延長は歓迎で、本領発揮が期待される。

3走前の500万下・百日草特別(東京・芝2000m)では、その後に京都2歳Sと弥生賞を連勝するカデナ(2着)を破って2勝目をマーク。今年初戦となった前々走のクイーンCでは、中団追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚で鮮やかに抜け出し、2着アエロリット(NHKマイルC)、4着レーヌミノル(桜花賞)という、後のGI 馬2頭を破って見事に重賞タイトルを獲得した。前走の桜花賞は12着と思わぬ大敗を喫したが、鞍上のM.デムーロ騎手が「馬場コンディション(稍重)を気にして、全然ハミを取りませんでした」とコメントしており、敗因は明確だ。芝2000mに勝ち星があることからも距離延長は好材料。良馬場での出走がかなえば、主役候補の一頭だろう。

モズカッチャン

牝3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サイトディーラー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年12月のデビューから今回で6戦目となり、大幅な上積みを見込むのは難しいのかもしれないが、一戦ごとにパフォーマンスを上げ、前走のフローラSを制して重賞タイトルを獲得。ここは一気に相手が強化されるが、3連勝の勢いは魅力で、好勝負が可能だろう。

デビュー3戦目となった3走前の未勝利(小倉・芝1800m)では、3コーナー手前から進出を開始し、最後まで長くいい脚を使って快勝。前々走の500万下(中山・芝1800m)は、スタートを決めて好位に取りつくと、直線の追い比べをクビ差しのいで2勝目をマークした。前走のフローラSは12番人気という低評価だったが、道中は最内枠(1枠1番)を生かしたポジション取りで中団のインを追走。直線では内めのスペースをさばきながら末脚を伸ばし、ゴール寸前でヤマカツグレース(2着)を捕らえて3連勝で重賞初制覇を達成した。今回、同世代牝馬の一線級とは初対戦になるが、父は2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2400m)の優勝馬で、本馬も距離延長は望むところだろう。

フローレスマジック

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マジックストーム
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

大種牡馬となった父に、母はアメリカの重賞ウイナー。全姉に2014年のエリザベス女王杯優勝馬ラキシスがいる良血馬だ。本馬は、3歳春時点での完成度では姉を上回っている印象で、ここでGI 制覇を果たしても不思議はない。

3走前のアルテミスSはマイナス12kgの438kgと大幅に馬体重を減らし、スタートでは後手を踏んだものの、勝ったリスグラシュー(33秒5、以下推定)を上回る上がり3ハロン33秒3の末脚を発揮して同馬から0秒1差の2着に好走。約3か月半の休養で立て直された前々走のクイーンCでは、中団追走からしっかりと脚を伸ばして3着に入った。前走のフローラSも3着だったが、約2か月半レース間隔が空いていたことを踏まえれば悲観するような内容ではなく、今回は1度使われた上積みが見込めそうだ。すでに世代トップクラスの実力馬たちと互角に渡り合っており、ポテンシャルの高さは折り紙付き。GI の舞台でも侮れない存在だ。

ミスパンテール

牝3歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:エールドクラージュ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

約7か月の休み明けだった前々走のチューリップ賞で、勝ったソウルスターリング(33秒8、以下推定)をしのぐ上がり3ハロン33秒7の末脚を繰り出して2着に好走。前走の桜花賞は力の要る馬場コンディション(稍重)で力を出し切れなかったが、今回、芝2400mの距離を克服できれば楽しみな存在だ。

昨年7月のメイクデビュー札幌(芝1500m)は、スタート直後に外へ逃避するなど幼い面を見せたが、直線豪快に突き抜けて勝利。約7か月の休み明けに加え、キャリア1戦での重賞挑戦となった前々走のチューリップ賞では、残り300m付近で大外へ持ち出されると、ゴール寸前でリスグラシュー(3着)を捕らえて2着に食い込み、素質の高さを示した。前走の桜花賞は、瞬発力を削がれる馬場コンディション(稍重)が合わなかった面もあったが、騎乗した四位洋文騎手がレース後に「キャリア不足でしょう。今日は若さが出ました」と精神面を敗因に挙げていた。ダイワメジャー産駒で芝2400mへの距離延長に少し不安はあるが、前走の経験を糧にできれば、がらりと変わっても不思議はない。

ハローユニコーン

牝3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サンタローズ
  • 母の父:パントレセレブル
ここに注目!

前走のオープン特別・忘れな草賞(阪神・芝2000m)を勝利。ただ、428kgの馬体重は過去最低で、いくらか細く見えただけに、今回は馬体の回復が鍵になりそうだ。これまで忘れな草賞の優勝馬から4頭のオークス馬が誕生しており、本馬への期待も大きい。

昇級初戦となった今年1月の500万下・白梅賞(京都・芝1600m)は6着も、格上挑戦で臨んだオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600m)で勝ち馬から0秒4差の5着に健闘。前々走の500万下・黄梅賞(中山・芝1600m)では、8頭立ての少頭数でレースをしやすい面はあったが、直線で鮮やかに差し切って2勝目を挙げた。前走のオープン特別・忘れな草賞は、タフなコンディション(稍重)で2分04秒3の走破時計こそ目立たないが、ゴール寸前で押し切りを図るアルメリアブルーム(2着)を捕らえて連勝を飾った。折り合い面に不安がなく、血統背景からも芝2400mへの距離延長は歓迎材料。メンバーは大幅に強くなるが、今の充実ぶりなら差のない競馬ができそうだ。

(京増 正臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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