今週の注目レース

優駿牝馬(オークス)(GI)

東京競馬場 2400m(芝)定量 (牝) 3歳オープン

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未来の日本競馬界を担う3歳牝馬の晴れ舞台

3歳牝馬の頂上決戦であるオークスの歴史をひもといてみると、歴代の上位馬には競走馬として活躍した馬だけでなく、繁殖牝馬として優秀な産駒を送り出した馬も数多く名を連ねている。グレード制が導入された1984年以降のオークスで連対を果たした馬に限っても、ユウミロク(ゴーカイ、ユウフヨウホウ)、アグネスフローラ(アグネスフライト、アグネスタキオン)、ベガ(アドマイヤベガ、アドマイヤドン)、エアグルーヴ(アドマイヤグルーヴ)、エアデジャヴー(エアメサイア)、ローズバド(ローズキングダム)、シーザリオ(エピファネイア、リオンディーズ)と、既に7頭が母としてJRAのGI(障害競走を含む)の優勝馬を輩出している(2016年末現在)。日本競馬界の将来につながっていく重要な一戦の傾向を、過去10年のレース結果から分析してみよう。

好走馬の大半は前走がGI かGII だった馬

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走が「GI かGII」だった。一方、「その他の条件」だった馬は3着内率5.7%と苦戦している。前走がGIII やオープン特別、条件クラスのレースだった馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
GI かGII 9-9-9-98 7.2% 14.4% 21.6%
その他の条件 2-0-1-50 3.8% 3.8% 5.7%
  • 備考:2010年は1着同着

なお、過去10年で前走の条件が「GI かGII」だった馬のうち、そのレースでの着順が「2着以内」だった馬は3着内率51.4%と優秀な成績を収めている。前走が格の高いレース、かつそのレースで連対を果たしていた馬は信頼できるようだ。〔表2〕

〔表2〕前走が「GI かGII」だった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 5-7-6-17 14.3% 34.3% 51.4%
3着以下 4-2-3-81 4.4% 6.7% 10.0%
  • 備考:2010年は1着同着

ちなみに、過去10年で前走の条件が「GI かGII」以外のレースだった馬のうち、そのレースでの着順が「3着以下」だった馬の好走例は皆無である。GIII 以下の条件から臨んできた馬は、そのレースで2着以内に入っていることが好走の条件となりそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走が「GI かGII」以外の条件だった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 2-0-1-38 4.9% 4.9% 7.3%
3着以下 0-0-0-12 0% 0% 0%
  • 備考:2010年は1着同着

年明け以降の重賞における実績が重要

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、“同年のJRA重賞”において連対経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は3着内率が5.6%にとどまっている上、2012年以降は連対例がない。重賞で優勝争いに絡んだ経験がない馬はもちろん、2歳時の重賞でしか好走経験がない馬も評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕「同年のJRA重賞」における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-63 10.2% 19.3% 28.4%
なし 2-1-2-85 2.2% 3.3% 5.6%
  • 備考:2010年は1着同着

ちなみに、過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、“同年のJRA重賞”において単勝4番人気以内となった経験がある馬だった。該当馬は3着内率31.0%と好走率も優秀だ。年明け以降の重賞での実績をチェックする際は、着順だけでなく当時の単勝人気にも注目してみたい。〔表5〕

〔表5〕「同年のJRA重賞」において単勝4番人気以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-8-9-60 11.5% 20.7% 31.0%
なし 1-1-1-88 1.1% 2.2% 3.3%
  • 備考:2010年は1着同着

前走で先行していた馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走の4コーナーの通過順が「4番手以下」だった。一方、「3番手以内」だった馬は3着内率が7.3%にとどまっている上、連対を果たしたのは2010年1着のサンテミリオンだけである。前走で先行していた馬は、たとえ上位人気でも過信禁物と見るべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 1-0-2-38 2.4% 2.4% 7.3%
4番手以下 10-9-8-110 7.3% 13.9% 19.7%
  • 備考:2010年は1着同着

近年はキャリアの浅い馬が優勢

過去5年の3着以内馬15頭中12頭は、通算出走数が「5戦以下」だった。一方、「6戦以上」だった馬の3着内率は6.1%にとどまっている上、連対を果たしたのは、当時キャリア6戦だった2013年の優勝馬メイショウマンボだけだ。近年の傾向を重視するなら、キャリア豊富な馬よりも、キャリア5戦以下で出走してきた馬を重視すべきだろう。〔表7〕

〔表7〕通算出走数別成績(過去5年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
2戦以下 0-0-0-2 0% 0% 0%
3戦 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
4戦 2-3-2-10 11.8% 29.4% 41.2%
5戦 2-2-0-12 12.5% 25.0% 25.0%
6戦 1-0-1-17 5.3% 5.3% 10.5%
7戦 0-0-1-11 0% 0% 8.3%
8戦以上 0-0-0-18 0% 0% 0%
5戦以下 4-5-3-28 10.0% 22.5% 30.0%
6戦以上 1-0-2-46 2.0% 2.0% 6.1%
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強調材料が多い馬に注目

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも同年のJRA重賞で連対経験がある馬だった。また、この5頭は同年のJRA重賞で単勝4番人気以内となった経験があった点、前走の4コーナーの通過順が7番手以下だった点、通算出走数が6戦以下だった点も共通している。前出のレース傾向、特に〔表4〕、〔表5〕、〔表6〕、〔表7〕で挙げた条件を多くクリアしている馬が有力候補だ。〔表8〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕優勝馬の「同年のJRA重賞における最高着順」「同年のJRA重賞における最高単勝人気」「前走の4コーナーの通過順」「通算出走数」(過去5年)
年度 優勝馬 同年のJRA重賞における最高着順 同年のJRA重賞における最高単勝人気 前走の4コーナーの通過順 通算出走数
2012年 ジェンティルドンナ 1着(桜花賞ほか) 2番人気(桜花賞ほか) 10番手 5戦
2013年 メイショウマンボ 1着(フィリーズレビュー) 3番人気(フィリーズレビュー) 7番手 6戦
2014年 ヌーヴォレコルト 2着(チューリップ賞) 4番人気(チューリップ賞) 12番手 5戦
2015年 ミッキークイーン 2着(クイーンC) 3番人気(クイーンC) 7番手 4戦
2016年 シンハライト 1着(チューリップ賞) 2番人気(桜花賞ほか) 8番手 4戦

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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