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海外の主要レース結果

6月16日ディアヌ賞(G1)

  • フランスシャンティイ競馬場
  • 芝2100メートル

チャンネルが大接戦を制す

7、8頭が横一線となる直線勝負

フランスにおける牝馬クラシックの第2戦であるG1・ディアヌ賞(仏オークス。芝2100メートル)には16頭が出走した。

レースはM.ギュイヨン騎手のプラタネとS.パスキエ騎手のワンダーメントの2頭が雁行して馬群を引っ張り、ほぼワンパックとなって直線勝負に移る。
7、8頭が横一線になる熱戦のなか、3番手にいた武豊騎手騎乗のアマレナが先頭に並びかけて見せ場をつくったが、それも束の間。馬群で脚をためていた馬たちが一気に襲い掛かった。

チャンネルが2着馬コムの追撃を振り切り優勝

ワンダーメントのすぐ後ろに位置したP.ブドー騎手のチャンネルが、残り300メートルで満を持して先頭に立つと、ゴール前で強襲したC.デムーロ騎手のコムの追撃をアタマ差振り切って優勝。
仏1000ギニー(G1)でハナ差の2着となった直後に、社台ファーム・吉田照哉氏にトレードされたコムは、脚色では上回っていたものの、馬群をさばくのに手間取って惜敗した。3着に外から強襲したG.モッセ騎手のグランドグローリー。6着と1番人気(単勝オッズ2.5倍)を裏切ったシャラフィナまでが、勝ち馬から1馬身半差に入る大混戦となった。

調教師・騎手ともにディアヌ賞初優勝

日本から向かったC.ルメール騎手の乗ったカルティエムは13着、アマレナは15着に敗れた。良馬場の勝ちタイムは2分8秒70。
栄冠を手にしたチャンネルは通算4戦3勝。今年3月のデビューで2着ののち、リヨンパリイ競馬場の芝2200メートル戦に勝ち上がって、前走はディアヌ賞と同じシャンティイ競馬場、芝2100メートルの一般戦に優勝。3連勝で一気にトップへと駆け上がった。F.グラファール調教師とブドー騎手はともに初のディアヌ賞制覇。

プロフィール

チャンネルChannel

牝 2016年生 アイルランド産

  • 通算成績: 4戦3勝(2019年4戦3勝)
主な勝ち鞍
  • 2019年: ディアヌ賞(G1・フランス。芝2100メートル)
血統表
1代 2代 3代
Nathaniel
2008年生
Galileo Sadlers Wells
Urban Sea
Magnificient Style Silver Hawk
Mia Karina
Love Magic
2010年生
Dansili Danehill
Hasili
Magical Romance Barathea
Shouk

チャンネルはガリレオ(Galileo)直仔のナサニエル(Nathaniel)産駒。ナサニエルは現役時に11戦4勝。3歳時にキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)に優勝した。その代表産駒は今年の凱旋門賞で3連覇を狙うエネイブル。エネイブルはサドラーズウェルズ(Sadlers Wells)の3×2の近親交配が話題になったが、チャンネルもその3×4の組み合わせを持ち、大舞台に強いサドラーズウェルズの影響を強く受けている。

チャンネルの母ラヴマジック(Love Magic)は日本ではハービンジャーの父として知られるダンシリ(Dansili)の娘。祖母のマジカルロマンス(Magical Romance)はイギリス2歳G1のチェヴァリーパークSの勝ち馬。その半妹で、G1の英オークス(イギリス)、愛オークス(アイルランド)、ヨークシャーオークス(イギリス)を3連勝したアレクサンドローヴァ(父サドラーズウェルズ)は、チャンネルの大叔母となる。

ディアヌ賞とは?

1841年に創設された3歳牝馬によるクラシック競走で、フランス競馬におけるオークスの位置づけにあるレース。6月の第3日曜にシャンティイ競馬場の芝2100メートルを舞台に開催される。1983年から2007年までレースのスポンサーを務めたエルメスによって、ヨーロッパで一番お洒落な競馬とのイメージが定着した。
過去50年の勝ち馬からアレフランス、ザルカヴァ、トレヴが凱旋門賞馬となっており、ザルカヴァなど8頭が、仏1000ギニーとの二冠を制している。レースレコードは2013年にトレヴが記録した2分3秒77。2009年優勝のスタセリタは日本に輸入されてオークスを制したソウルスターリングなどを送り、2010年優勝のサラフィナは、昨年のメシドール賞(G3・フランス)を制したジェニアルの母となっている。

文:奥野 庸介

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