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6月2日仏ダービー(G1)

  • フランスシャンティイ競馬場
  • 芝2100メートル

5番人気タイの伏兵ソットサスが優勝

断然の1番人気は仏2000ギニーを制したペルシアンキング

仏ダービーは15頭によって争われた。1番人気は仏2000ギニー(G1・フランス)を制したペルシアンキング。単勝オッズ2.8倍の断然人気に推された。不敗で凱旋門賞を制したザルカヴァを母に持つザルカラニが単勝オッズ6.5倍の2番人気となり、前哨戦のノアイユ賞(G3・フランス)を制したスラロームが単勝オッズ7.8倍、デビューから3連勝のモタマリスが単勝オッズ9.8倍と続いた。

レースレコードを約2秒半上回る2分5秒58でソットサスが優勝

レースはモタマリスを先頭に15頭がほぼ一団となって向正面を進行し、右に大きな弧を描く最終コーナーを過ぎて、先頭からしんがりまでは10馬身程度のワンパックとなって直線に向いた。
残り300メートルでペルシアンキングが逃げるモタマリスをかわして先頭に立って、このまま押し切るかに見えたが、5番人気タイのソットサスの緑の勝負服が、残り150メートルで馬場の中央を切り裂くように伸びて優勝。2馬身遅れてペルシアンキング、さらに2馬身差の3着にモタマリスの順でゴールした。
良馬場の勝ちタイムは2分02秒90。これは2014年のザグレイギャッツビーが叩き出した2分05秒58を2秒半以上も上回るレースレコードとなった。

鞍上のC.デムーロ騎手は2度目の優勝

鞍上のC.デムーロ騎手は2017年のブラムトに続き、このレース2度目の優勝。フランスのクラシック制覇は7度目となった。ソットサスは通算5戦3勝。前走、シャンティイ競馬場、芝2000メートルのリステッド競走を6馬身半差で勝って大舞台に臨んでいた。

プロフィール

ソットサスSottsass

牡 2016年生 フランス産

  • 通算成績: 5戦3勝(2019年3戦2勝)
主な勝ち鞍
  • 2019年: 仏ダービー(G1・フランス。芝2100メートル)
  • レーティング: 120〔ロンジンワールドベストレースホースランキング(2019年1月1日から6月9日) 第13位タイ〕
血統表
1代 2代 3代
Siyouni
2007年生
Pivotal Polar Falcon
Fearless Revival
Sichilla Danehill
Slipstream Queen
Starlet’s Sister
2009年生
Galileo Sadlers Wells
Urban Sea
Premiere Creation Green Tune
Allwaki

父のシユーニ(Siyouni)はスプリンターとして鳴らしたピヴォタルの産駒。現役時は2、3歳時にフランスで12戦4勝、2着4回。2歳G1のジャンリュックラガルデール賞(フランス。芝1400メートル)に優勝、3歳時はジャンプラ賞(G1・フランス)で2着に入った。キャリア後半の主戦はC.ルメール騎手だった。引退後、フランスのアガ・カーンスタッドで種牡馬入り。主な産駒に仏1000ギニー(G1・フランス)、コロネーションS(G1・イギリス)、ムーランンドロンシャン賞(G1・フランス)のエルヴェディア、仏オークス(G1・フランス)やサンチャリオットS(G1・イギリス)など5つのG1を制したローレンスなど。仏種牡馬ランキングでは2016年3位、2017年4位、2018年2位に健闘。生産の地盤沈下でイギリス、アイルランドとの差が開くフランスのトップサイヤーとしての意地を見せている。

母のスターレッツシスター(Starlet’s Sister)はガリレオの娘で現役時に2戦して2着1回。ソットサスの姉に、ペネロープ賞(G3・フランス)優勝、仏オークス(G1・フランス)2着ののち、アメリカに渡ってブリーダーズカップフィリー&メアターフ(アメリカ)などG1を4勝したシスターチャーリー(父マイボーイチャーリー)、ベルトランドタラゴン賞(G3・フランス)優勝のマイシスターナット(父アクラメーション)を送り、競走年齢に達した3頭の産駒のすべてが重賞勝ち馬となる好成績を残している。 ファミリーにはサセックスS(G1・イギリス)など重賞4勝のノーアルカホリック、プリークネスS(G1・アメリカ)優勝のレッドビュレットがいる。

仏ダービーとは?

シャンティイの森で競馬が始められた1834年の2年後の1836年に創設されたフランス最古のクラシック競走。正式名称はジョッキークラブ(ジョッケクルブ)賞。当初はフランスで生まれフランスで調教された馬だけで、芝2500メートルで行われた。1843年には距離が2400メートルに短縮され、1947年になって外国馬に門戸を開放。2005年にはマイラーも対象に含めることでレース水準の底上げを図ろうと2100メートルのダービーとなって今に至っている。開催時期は概ね6月1週目の日曜で固定されている。負担重量は牡馬が58キログラム、牝馬は56.5キログラム。コースは右回りで高低差は約10メートル。向正面の大厩舎に向けて下り、最終コーナーから直線に向けて上る。
今年の総賞金は150万ユーロ(約1億8900万円)で、ソットサスは85万7100ユーロ(約1億799万円)を獲得した。
距離が2400メートル当時の仏ダービー馬による凱旋門賞制覇は9頭を数えるが、距離が2100メートルに短縮された2005年以降、凱旋門賞を制した馬はまだ現れていない。

注記:ことわりのない限り1ユーロ=126円で換算。

文:奥野 庸介

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