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4月13日クイーンエリザベスステークス(G1)

  • オーストラリアランドウィック競馬場
  • 芝2000メートル

ラストランでまた偉業を1つ積み上げて、ウィンクスは次のステップへ

オーストラリアを代表する名馬ウィンクス、最後のレース

オーストラリアを代表する名馬となって最後のシーズンを迎えたウィンクスが、競馬場を去る時を迎えた。H.ボウマン騎手を背にしたウインクスは9頭立ての大外枠。最後の単勝馬券は売れに売れて単勝オッズは1.06倍となった。
同厩舎のシレーリーを含む8頭のライバルのうちハッピークラッパー、ハートネル、ハーレムとはすでに対戦済み。穴党はヨーロッパから転厩して2戦目のヒーズエミネント、ドンカスターマイル(G1・オーストラリア)4着から連闘策を取った日本のクルーガーに食指を伸ばした。

いつも通りのダイナミックな走りで、大歓声を浴びてのゴールイン

レースは9頭が一団となり、6番手を追走するウィンクスが、右回りの最終コーナーから大外を通って徐々に進出。直線に向いていつも通りのダイナミックな走りで、大歓声を浴びて堂々とゴールに飛び込んだ。
クルーガーは直線で内に潜り込んでウィンクスから1.5馬身差の2着に善戦。3着にハートネル、4着にハッピークラッパーが続いた。良馬場の勝ちタイムは2分2秒54だった。

4連覇したG1は3つ、3連覇も3つ。重い荷を下ろした名牝は次のステップへ

ウィンクスの通算成績は43戦37勝。2015年5月のサンシャインコーストギニー(G3・オーストラリア)優勝を皮切りに、5つのシーズンを跨いで重賞33連勝、積み重ねたG1は25勝、獲得賞金はオーストラリアレコードの2645万1174豪ドル(約20億6300万円)。コックスプレート(G1・オーストラリア)など4連覇したG1は3つ、クイーンエリザベスSなど3連覇となったG1競走が3つ。

長きにわたって負けることが許されなかったウィンクスは重い荷を下ろして次のステップに向かう。

プロフィール

ウィンクスWinx

牝 2011年生 オーストラリア産

  • 通算成績: 43戦37勝(2019年4戦4勝)
主な勝ち鞍
  • 2015年: クイーンズランドオークス(G1・オーストラリア、芝2200メートル)、エプソムハンデ(G1・オーストラリア、芝1600メートル)、コックスプレート(G1・オーストラリア、芝2040メートル)
  • 2016年: チッピングノートンS(G1・オーストラリア、芝1600メートル)、ジョージライダーS(G1・オーストラリア、芝1500メートル)、ドンカスターマイル(G1・オーストラリア、芝1600メートル)、ジョージメインS(G1・オーストラリア、芝1600メートル)、コーフィールドS(G1・オーストラリア、芝2000メートル)、コックスプレート(G1)
  • 2017年: チッピングノートンS(G1)、ジョージライダーS(G1)、クイーンエリザベスS(G1・オーストラリア、芝2000メートル)、ジョージメインS(G1)、ターンブルS(G1・オーストラリア、芝2000メートル)、コックスプレート(G1)
  • 2018年: チッピングノートンS(G1)、ジョージライダーS(G1)、クイーンエリザベスS(G1)、ウィンクスS(G1・オーストラリア、芝1400メートル)、ジョージメインS(G1)、ターンブルS(G1)、コックスプレート(G1)
  • 2019年: チッピングノートンS(G1)、ジョージライダーS(G1)、クイーンエリザベスS(G1)
  • レーティング: 125〔ロンジンワールドベストレースホースランキング(2019年1月1日から3月31日) 第1位タイ〕
血統表
1代 2代 3代
Street Cry
1998年生
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
Vegas Showgirl
2002年生
Al Akbar Success Express
Gala Night
Vegas Magic Voodoo Rhythm
Vegas Street

ウィンクスはダーレーのシャトルサイヤーとしてオーストラリアでも供用されたストリートクライ(Street Cry)と、ニュージーランド産の母ヴェガスショーガール(Vegas Showgirl)の間に母の2番仔としてオーストラリアに誕生した。
父は2002年のドバイワールドカップ(G1・UAE)優勝馬。産駒にケンタッキーダービー馬のストリートセンスや20戦19勝のアメリカ最強牝馬ゼニヤッタを送った。ストリートクライの産駒は概ね大型で気性も前向き。母はG3・2着馬で、ニュージーランドで6勝、オーストラリアで1勝。母系は代々スピードが洗練されていっており、丈夫で運動能力の高い父の血との融合が、ウィンクスを中距離の名馬に向かわせた。
母の2番仔のウィンクスは1歳時のセリで23万オーストラリアドル(約2024万円、1オーストラリアドル=88円で換算)で落札。販売者はクールモアグループだった。 母ヴェガスショーガールは南半球の種付けシーズンである昨年9月に日本に輸入されてディープインパクトと交配。今年の夏(オーストラリアでは冬)には日本の最強馬を父に持ち、オーストラリア最強馬を姉とする超良血馬が誕生する予定になっている。

クイーンエリザベスステークスとは?

クイーンエリザベスSは、シドニーのランドウィック競馬場、芝2000メートルを舞台に4月の上旬に開催される、秋の競馬フェスティバルの最高峰に位置するレースである。1851年にクイーンズプレートとして創設され、3度の改名を経て、1954年のエリザベス女王のオーストラリア訪問を記念し現在のレース名となった。創設時は芝4800メートルという長距離レースだったが、距離は徐々に短縮されて1970年に2400メートル戦となり、1979年より2000メートル戦に固定された。1980年からG1格付けされて今に至る。歴代勝ち馬にはマイトアンドパワー、ロンロ、グランドアーミー(2004年、2005年連覇)などが名を連ねている。
日本馬は2015年にトーセンスターダムとトゥザワールドが参戦。前者が5着、後者が12着だった。ウィンクスの3連覇はカーヴァイン(1889年から1891年)、デイヴィッド(1921年から1923年)に続く史上3頭目の快挙である。2015年に賞金総額が400万オーストラリアドル(約3億1200万円)に増額されて、オーストラリア有数の高額賞金を誇る。2018年度の「世界のトップ100・G1レース」では凱旋門賞に次ぐ世界2位。芝2000メートル戦ではイギリスのチャンピオンSやプリンスオブウェールズSを上回って世界最高のポジションを得ている。

注記:ことわりのない限り1オーストラリアドル=78円で換算。

文:奥野 庸介

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