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海外の主要レース結果

1月26日ペガサスワールドカップターフ(G1)

  • アメリカ合衆国ガルフストリームパーク競馬場
  • 芝1900メートル

故障を乗り越え、伏兵ブリックスアンドモルタルが初のG1制覇

伏兵ブリックスアンドモルタルが快勝

レース前日のエクリプス賞で、最優秀騎手に選ばれたI.オルティスJr.と、3年連続で最優秀調教師に輝いたC.ブラウンのコンビによる、伏兵ブリックスアンドモルタルが5番手追走から3コーナーで先行集団に取りつき、直線ど真ん中を突き抜けて快勝。優勝賞金の265万6250ドル(約2億9200万円)を手中にした。重馬場の勝ち時計は1分54秒59。

1番人気ヨシダは6着、日本から挑んだアエロリットは9着

2馬身半差の2着にアイルランドから遠征した4歳牝馬マジックワンド。1番人気のヨシダは勝ち馬から1秒以上離れた6着。日本から挑んだアエロリットは2番手で競馬を進めたが、最終コーナーで後退して9着でレースを終えた。

14か月ぶりの実戦復帰に勝ち、初のG1挑戦だった

ブリックスアンドモルタルは2015年のキーンランド・セプテンバーセールで20万ドル(当時のレートで約2420万円)で落札され、3歳で迎えた2017年2月のデビュー戦から同年8月の競馬名誉の殿堂博物館S(G2・アメリカ。芝1700メートル)まで4連勝を飾り、3歳時は6戦4勝。重賞ではヨシダを2着に下した。昨年は故障のためほぼ一年を棒に振り、12月の一般戦(芝1600メートル)で1年2か月ぶりに実戦復帰。これに勝って弾みをつけて自身初のG1挑戦を実らせた。

プロフィール

ブリックスアンドモルタルBricks and Mortar

牡 2014年生 アメリカ産

  • 通算成績: 8戦6勝(2019年1戦1勝)
主な勝ち鞍
  • 2019年: ペガサスワールドカップターフ(G1・アメリカ。芝1900メートル)
血統表
1代 2代 3代
Giant's Causeway
1997年生
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
Immense
Beyond the Waves
1997年生
Ocean Crest Storm Bird
S. S. Aroma
Excedent Exceller
Broadway Lullaby

父のジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)は現役時に13戦9勝。2歳デビューから3歳初戦まで重賞3連勝を含む4連勝。マイル戦のクラシック競走、G1・英2000ギニーとG1・愛2000ギニーはともに2着に敗れたが、その後、セントジェームズパレスS(G1・イギリス。芝1590メートル)、エクリプスS(G1・イギリス。芝1990メートル)、サセックスS(G1・イギリス。芝1600メートル)、英インターナショナルS(G1・イギリス。芝2050メートル)、愛チャンピオンS(G1・アイルランド。芝2000メートル)を5連勝。ダート初挑戦のG1・ブリーダーズカップクラシックではティズナウのクビ差2着となり、ダート適性もあることをアピールした。厳しいローテーションをものともせずに勝ち続けたことで「アイアンホース」の呼び名がつけられた。引退後はアイルランドで1年供用後にアメリカに渡り、オーストラリアとのシャトルも行った。主戦場のアメリカでは2009年と2010年にチャンピオンサイヤーに輝き、シャマーダル、エスケンデレヤなどが後継馬となって活躍している。日本で出走した産駒ではエイシンアポロンがマイルチャンピオンシップを優勝している。
母のビヨンドザウェイヴズ(Beyond the Waves)はフランスと米国で25戦3勝。フランスの芝の重賞で2着4回、3着1回。競走年齢に達した9頭の産駒のうち7頭が勝ち上がり、半姉のエメラルドビーチは米国の芝の重賞の勝ち馬。
ブリックスアンドモルタル自身はストームバードの「3×3」という強いインブリードを持っている。

ペガサスワールドカップターフとは?

出走権を100万ドル(約1億1000万円)で販売し、それを原資に高額賞金レースのペガサスワールドカップ(G1・アメリカ。ダート1800メートル。2017年創設)を成功させたF.ストロナック氏が、2019年にスタートさせた芝の1900メートル戦。

芝のビッグレースを加えたことで、それぞれの出走登録料は50万ドル(約5500万円)に引き下げられたが、賞金総額はワールドカップが前年の1600万ドル(約17億6000万円)から900万ドル(約9億9000万円)に変更され、新設のワールドカップターフは、フルゲート12頭を前提に総額700万ドル(約7億7000万円)、優勝賞金は300万ドル(約3億3000万円)に設定された。

その前身は2月に行われていたガルフストリームパークハンデ(G1。芝1800メートル)で、アメリカグレードステークス委員会の承認を得たことで初年度からG1格が与えられた。負担重量は4歳以上牡馬・せん馬が124ポンド(56キログラム)、牝馬は119ポンド(54キログラム)。アメリカで使用が容認されている利尿剤ラシックスを使わずに出走する場合は7ポンド(3.5キログラム)の軽減特典があり、アエロリットは112ポンド(50.5キログラム)で出走した。

注記:2019年はフルゲート12頭に満たない10頭立てで、アエロリットなど招待馬が含まれていたため、総賞金で約30万ドル(約3300万円)、優勝賞金で約35万ドル(約3850万円)が減額された。

注記:ことわりのない限り1ドル=110円で換算。

注記:コンテンツ中の成績は2019年2月22日現在のもの。年齢表記は所属国の基準による。

文:奥野 庸介

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