海外競馬発売

プリンスオブウェールズステークス(G1)

アスコット競馬場 1990メートル(芝)4歳以上

発売開始時刻
日本時間6月19日(水曜)
ネット投票:午前7時00分
発走予定時刻
日本時間6月19日(水曜)午後11時40分

2019年プリンスオブウェールズステークスコラム

太字はプリンスオブウェールズS出走予定馬
6月18日(火曜)時点での情報を基に執筆

中距離戦線の精鋭たちによる一戦。クリスタルオーシャンの初G1制覇なるか

イギリスの競馬ファンが最も待ち望んでいる競馬開催−ロイヤルアスコットの中でも、今年、人々が一番楽しみにしているレースが、2日目(6月19日。水曜日)のメイン競走に組まれたプリンスオブウェールズS(G1)だと思う。

残念ながらヨーロッパ最強牝馬エネイブル(牝5歳)は、ここを回避してサンダウンのエクリプスS(G1・イギリス)に回ることになったが、それでも、現在の中距離路線の中核をなす精鋭たちがズラリと顔をそろえ、至高の戦いが展開されることが予想されている。8頭の顔触れは、イギリス、アイルランド、フランス、そして日本を代表する馬たちだが、ここに、牝馬が3頭も含まれているというのも今年の特徴かもしれない。そのうちの1頭は、秋華賞(GⅠ)勝ち馬のディアドラ(牝5歳)である。

前売り人気で、1番人気を争っているのは2頭の牝馬だ。
そのうちの1頭は、2頭出しで臨むエイダン・オブライエン厩舎(アイルランド)の1頭であるマジカル(牝4歳)である。2019年の彼女は、5月26日のタタソールズゴ−ルドC(G1・アイルランド)を含めて3連勝中で、プリンスオブウェールズSで連勝を「4」に伸ばすことをもくろんでいる。

1番人気を争うもう1頭の牝馬が、シーオブクラス(牝4歳)である。マジカルとは対象的に、今季の彼女はまだ一度も実戦を走っておらず、したがって、エネイブルにわずかの差で敗れた昨年10月の凱旋門賞(G1・フランス)2着以来の出走となる。クリストファー・ツイが所有(名義上はサンダーランドホールディング)し、ウィリアム・ハガス(イギリス)が管理する同馬は、昨季、愛オークス(G1・アイルランド)、ヨークシャーオークス(G1・イギリス)を、いずれも鮮やかな末脚を繰り出して快勝している。

私の個人的見解としては、この2頭の牝馬ではシーオブクラスの方を、高く評価している。

  • マジカル

  • シーオブクラス

  • クリスタルオーシャン

しかし、私の本命馬は、牡馬だ。
マジカル同様に、今季ここまで絶好調で、勢いに乗っての参戦となるのが、クリスタルオーシャン(牡5歳)で、同馬が私のイチ押しである。クリスタルオーシャンを管理するサー・マイケル・スタウト(イギリス)は、昨年のこのレースをポエッツワードで制している調教師であり、また、スタウトとクリスタルオーシャンのコンビは、昨年のロイヤルアスコットではハードウィックS(G2・イギリス)を制している。同馬は、ここまでG1制覇の実績はないが、しかし、ここまで14戦して4着以下が一度もないという堅実さを誇っており、すぐにでも最高水準のレースを制しておかしくない馬だ。そして、今回がその機会となると、私は見る。

フランスのチャンピオントレーナーのアンドレ・ファーブルが管理するヴァルトガイスト(牡5歳)は、5歳となった今季も現役に留まった。陣営が下したその決断が正しかったことが、今季初戦となったパリロンシャンのガネー賞(G1・フランス)を快勝したことで実証された。彼も、争覇圏にいる1頭であることは間違いない。

ヴァルトガイスト同様に、フランスにおけるレースぶりが際立っていたのが、5月26日にパリロンシャンで行われたイスパーン賞(G1・フランス)を制したザビールプリンス(せん6歳)である。シェイク・モハメド・オベイドが所有し、ロジャー・ヴェリアン(イギリス)が管理するこの6歳馬は、ここへ来て急激に良さを発揮し始めた馬だ。さらに相手が強化されるここでも、決して侮ってはいけない1頭だと思う。

ニューマーケット在住の私は、ディアドラがイギリスに到着して以降、何度も彼女の調教を見る幸運に預かっている。新たな環境にすぐに溶け込んだ彼女は、とてもリラックスしており、快適にニューマーケットでの日々を送っているように見える。思い出すのは彼女の父ハービンジャーで、2010年の“キングジョージ”をトラックレコードで制した彼は、その前哨戦として出走したロイヤルアスコットのハードウィックS(G2)も快勝している。そんな父の足跡を、彼女もたどることができれば素敵だと思う。

私の推奨馬は、クリスタルオーシャンシーオブクラスザビールプリンスヴァルトガイストの順番である。

  • 文:Emma Berry
  • 訳:合田 直弘
  • ザビールプリンス

  • ヴァルトガイスト

  • ディアドラ

Emma Berry(エマ・ベリー)

ワールドワイドな競馬日刊紙サラブレッド・デイリー・ニュースのヨーロッパ・パートの編集責任者。これまでも、サラブレッド・オーナー&ブリーダー、ペースメーカーホース&ハウンド、レーシングポスト、インサイドレーシング(オーストラリア)など、数多くの競馬および馬術関係出版物に寄稿している。
少数ながら馬も所有し、生産と競馬にも従事。夫は調教師のジョン・ベリーで、現在はニューマーケット在住。

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