海外競馬発売

メルボルンカップ(G1)

フレミントン競馬場 3200メートル(芝)3歳以上 ハンデキャップ

発売開始時刻
日本時間11月6日(火曜)
ネット投票:午前7時00分
発走予定時刻
日本時間11月6日(火曜)午後1時00分

2018年メルボルンカップ コラム

太字はメルボルンカップ出走予定馬
11月4日(日曜)時点での情報を基に執筆

今年もヨーロッパ勢が有力。中心はユカタン

火曜日(11月6日)にフレミントンで行われる総賞金705万オーストラリアドル(約6億2040万円。1オーストラリアドル=88円で換算)。のメルボルンカップ(G1・オーストラリア。芝3200メートル)は、「国の動きを止めるレース」と称される。

1993年、調教師ダーモット・ウェルドが管理し、騎手マイケル・キネーンが騎乗したヴィンテージクロップが、地元勢を撃破して優勝。北半球からの遠征馬として初めてこのレースを制してから四半世紀が経った。1861年の創設以降、オーストラリアとその隣国ニュージーランドのためのレースだったメルボルンカップの歴史が、この時変わったのである。
以降、オーストラリアにおける国民的行事と言われるこのレースの国際化は、誠にもって急速なものがあった。日本から参戦したデルタブルースとポップロックによる、1・2着独占という歴史的出来事があったのは2006年のことだ。

メルボルンカップは今や、競馬の世界の「ワールドカップ」となりつつある。オーストラリアを代表する競馬が、その姿を変貌させていることについて、競馬ファンの間からも競馬関係者の間からも、外国馬の出走数を制限すべきという声が、聞こえていないわけではない。だが、一般的なのは、これは競馬というスポーツにとって、非常に良いことであるという見方である。

例えば、オーストラリアを代表する女性調教師で、2013年のメルボルンカップをヨーロッパからの移籍馬であるフィオレンテで制しているゲイ・ウォーターハウスは、こう語っている。
「メルボルンカップは、確かにかつては、オーストラリアの競馬でした。しかし、時代は変わったのです。メルボルンカップは、今、世界のトップホースが集い、最強馬を決める戦いとなりました。これは、素晴らしいことだと、私は思っています」

今年の出走馬が確定するのは、11月3日(土曜日)の「ヴィクトリアダービー・デイ開催」が終了した後のことになるが、見通しとしては、出走する24頭のうち11頭が、海外からの遠征馬となる模様だ。
なおかつ、である。前売り人気を見てみると、オッズ4.5倍の1番人気に推されているユカタンを筆頭に、上位人気10頭のうち8頭までを、海外からの遠征馬が占めているのである。

さて、私の見解を記していきたい。
私の本命は、アイルランドから遠征してきているユカタンである。

エイダン・オブライエンが管理する同馬は、10月13日にコーフィールド競馬場で行われた2400メートル戦のハーバートパワーS(G2・オーストラリア)に出走。見事に勝利したのだが、そのレースぶりが非常に印象的であった。
ハーバートパワーSでユカタンに騎乗し、メルボルンカップでもコンビを組むことになっているジェームズ・マクドナルド騎手も、「少なくともヨーロッパから遠征してきている馬、あるいは、ヨーロッパから移籍してきている馬が、この馬を負かすことは出来ないだろう」と、自信を見せている。

  • ユカタン

  • マルメロ

私はつい先日、ヴィンテージクロップに騎乗して1993年のメルボルンカップを制したマイケル・キネーン元騎手と話す機会があったが、彼も「今年のメルボルンカップは、かなり高い確率で、この馬(ユカタン)が勝つことになると思う」と語っていた。

そのユカタンを所有するのは、1981年にジャストアダッシュ、1985年にホワットアニュイザンス、2007年にエフィシエント、2012年にグリーンムーン、2016年にアルマンダン、そして2017年にリキンドリングと、すでにメルボルンカップを6勝しているロイド・ウィリアムズだ。この馬主は、メルボルンカップと縁の深い人物なのである。
昨年の勝ち馬リキンドリングは、ユカタンを管理するエイダン・オブライエンの子息、ジョセフ・オブライエンの管理馬であった。昨年の2着は、エイダン・オブライエンの管理馬ヨハネスフェルメールだったから、父エイダンは昨年の雪辱を期しての参戦でもあるのだ。
メルボルンカップ当日のユカタンは、前売り市場以上に1本かぶりの人気になる可能性がありそうだが、それでも、この馬には逆らえないというのが私の見解である。

そして、私が2番手に評価しているのが、イギリスから遠征してくるヒューイ・モリソン厩舎の、マルメロだ。同馬に騎乗するのは、ウィンクスの主戦として知られるヒュー・ボウマンである。
マルメロのメルボルンカップ参戦は、昨年(9着)に続いて2度目のことで、昨年もヒュー・ボウマンが乗っているのだが、そのボウマンが、今年のマルメロの状態の良さを強調しているのである。
外国馬が入っているウェリビー調教場に駆け付け、マルメロの追いきりに騎乗した後、ボウマンは語ってくれた。

「今年は昨年よりも輸送がうまくいったようで、馬の状態は非常に良いと感じました。皆さんと少し違う意見かもしれませんが、私は今年のメルボルンカップは、抜けた馬のいない混戦と見ています。つまり、私の馬にも十分チャンスがあると見ています」

当日、マルメロの単勝が10倍以上つくようなら、馬券的には非常においしく、本命ではなく対抗ではあるが、この馬の単勝も抑えておきたいと考えている。
ちなみに、オーストラリアにおけるチェスナットコートのオッズは、40倍前後が予想されている。

私の3番手は、コーフィールドカップを勝ったベストソリューション。4番手、5番手もクロスカウンターマジックサークルで、私のセレクションもヨーロッパ勢のみが占めることになった。
ライアン・ムーアが乗るザクリフスオブモハーも魅力的だが、5番手までには入ってこなかった。よって私のセレクションは、ユカタンマルメロベストソリューションクロスカウンターマジックサークルの順である。

  • ベストソリューション

  • クロスカウンター

  • マジックサークル

  • 文:Keith Hillie
  • 訳:合田 直弘

Keith Hillie(キース・ヒリア)

オーストラリアの競馬メディアにおいて長く第一線で活躍しているジャーナリストは少ないが、その一人が、ヴィクトリア・レーシング・メディアの終身メンバーであるキース・ヒリアである。オーストラリアで最大の発行部数を誇る「The Sun」の、競馬欄の編集を20年にわたって手掛け、合併によって「Herald-Sun」となるまで、その職にあった。メルボルンにおけるテレビの「チャンネル7」で、コメンテーターとして、司会進行役として活躍。また、プライムタイムにおけるラジオショーでも、番組のホストとして、40年にわたって競馬情報を届けている。ヴィクトリアレーシングクラブ、メルボルンレーシングクラブ、ムーニーバレーレーシングクラブの催す各種イベントへの出演も多い。ジャパンカップにはほぼ毎年取材を行っており、他にもドバイワールドカップや香港における国際競走の取材が20回前後、イギリス、北アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、モーリシャスでの取材経験もある。キース・ヒリアは10年ほど前に、日本人女性のReikoさんと結婚。東京へはしばしば来ており、日本の競馬も楽しんでいる。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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