海外競馬発売

香港スプリント(G1)

シャティン競馬場 1200メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間12月9日(日曜)
ネット投票:午前7時00分
UMACA投票:午前9時20分または午前9時30分
発走予定時刻
日本時間12月9日(日曜)午後3時40分

2018年香港スプリントコラム

太字は香港スプリント出走予定馬
12月8日(土曜)時点での情報を基に執筆

控えめに見積もっても水準以上のメンバーが揃った地元・香港勢が有力

総賞金が昨年の1850万香港ドルから今年は2000万香港ドルに増額された香港スプリントには、12頭の出走馬がスタンバイしている。内訳は、地元・香港勢9頭に、海外からの遠征馬3頭という顔ぶれだ。香港スプリントは過去10年のうち7年において地元勢が制しているレースで、なおかつ、今年の香港馬の勢力は、控えめに見積もっても水準以上のものがあるゆえ、今年も優勝トロフィーを手にするのは香港馬と見るのが妥当なところではないか。

4頭出しで臨むJ.サイズ厩舎の1頭であるホットキングプローンは、これまでG1競走に優勝した経験がない。しかし、他陣営が「敵はこの馬」と見ているのが、このホットキングプローンである。昨年5月のデビュー以来、この4歳せん馬はここまで10戦9勝という成績を残している。今年10月に芝1200メートルのプレミアボウル(G2・香港)を制した際には、ハンデに恵まれた面が確かにあった。そして、11月に同じく芝1200メートルの香ジョッキークラブスプリント(G2・香港)を制した際にも、彼の斤量は2着馬より5ポンド軽いものだった。しかしそれでも、彼が香港における最良のスプリンターと言われている馬たちに、実際に勝っていることは紛れもない事実である。

ホットキングプローンに関する懸念材料があるとすれば、香港スプリンターの精鋭たちを相手に、同斤でも同じようなパフォーマンスができるかどうか、その1点に尽きるであろう。私は「出来る」と判断している。理由の1つは、彼が今なお、成長途上にあり、益々強くなっていること。そしてもう1つの理由が、今年の顔触れを見渡すとテンの速い馬が彼以外にはおらず、ゲートが開くや楽にハナに立ち、自分の競馬が出来そうなことである。ここも香ジョッキークラブスプリントに続いて、ホットキングプローンが逃げ切ると見る。

ファルヴェロン、サイレントウィットネス、ロードカナロアに続く、史上4頭目の香港スプリント連覇に挑むのがミスタースタニングである。昨シーズンまでJ.サイズ厩舎所属だったこの6歳のせん馬は、今季はF.ロー厩舎に転厩したが、相変わらず堅実なパフォーマンスを続けている。10月のプレミアボウルでは、ホットキングプローンより11ポンド重い斤量を背負いながら、1と1/4馬身差の3着となっているし、そのハンデ差が5ポンドに縮まった香ジョッキークラブスプリント(2着)では、ホットキングプローンとの差も1/2馬身に縮まっている。同斤の今回、ミスタースタニングが前2走のリベンジを果たしたとしても、おかしくはない。

  • ホットキングプローン

  • ミスタースタニング

もう1頭、勝っておかしくはない力量を持つのが、ホットキングプローンと同じJ.サイズが管理するビートザクロックである。昨シーズン、1年を通じて急上昇を見せたのがこの馬だ。2月に芝1400メートルのクイーンズシルバージュビリーS(G1・香港)で、このシーズンの香港年度代表馬の栄誉を手にすることになるビューティージェネレーションの2着になると、続く芝1200メートルの香スプリントカップ(G2・香港)ではミスタースタニングを2着に退けて優勝。更にチェアマンズスプリンントプライズ(G1・香港。芝1200メートル)では、アイヴィクトリーから3/4馬身差の3着に食い込んでいる。

今季序盤の9月、約2週間にわたって本格的な調教を休むという一頓挫があり、今季の始動が11月18日の香ジョッキークラブスプリントまでずれこんでしまったが、そこでホットキングプローンミスタースタニングに次ぐ3着に入り、潜在能力の高さを見せつけた。前走後、調子が格段に上がっているはずで、前半のペースが極端なスローにならない限り、直線に入ると彼が末脚を伸ばしてくることになるはずだ。

4月のチェアマンズスプリントプライズ以来2度目の香港遠征となるのが、日本から唯一の参戦となるファインニードル(牡5歳)だ。そのチェアマンズスプリントプライズだが、あの日のシャティンが先行馬有利な馬場状態で、かなりのペースで飛ばしても先行した馬が残ってしまう状況であったこと、そんな中、ファインニードルはスタートでやや後手を踏んで、中団からの競馬となってしまったこと、などを考えると、4着というのは悪くない競馬であったと思う。9月に中山競馬場のスプリンターズS(GⅠ)を制して以降、香港のこのレース1本に照準を絞って調整されてきたと聞いている。春よりもフレッシュな状態にある同馬が、春よりも上質のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

A.クルーズが管理する6歳せん馬・ウィナーズウェイも、安定した成績を残している馬だ。昨シーズン終盤に行われた芝1200メートルのシャティンヴァーズ(G3・香港)を制したのが、これまでのキャリアにおけるベストパフォーマンスだが、今季初戦となったクラス1ハンデを勝った時のレースぶりも、なかなかのものだった。G1勝ち馬がずらりと並んだここに入ると、力不足の感は否めないが、しかし、決して大崩れをしないというのはこの馬の魅力である。前走の香ジョッキークラブスプリントでも、勝ち馬ホットキングプローンから2馬身ほどしか離されていない。勝つのは難しいかしれないが、入着ならおおいにある馬である。

私のセレクションは、ホットキングプローンミスタースタニングビートザクロックファインニードルウィナーズウェイの順である。

  • ビートザクロック

  • ファインニードル

  • ウィナーズウェイ

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田 直弘

Bart Vanders(バート・ヴァンダース)

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、現在はシンタオ・デイリーで活躍している。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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