海外競馬発売

香港マイル(G1)

シャティン競馬場 1600メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間12月9日(日曜)
ネット投票:午前7時00分
UMACA投票:午前9時20分または午前9時30分
発走予定時刻
日本時間12月9日(日曜)午後4時50分

2018年香港マイルコラム

太字は香港マイル出走予定馬
12月8日(土曜)時点での情報を基に執筆

地元のビューティージェネレーションが有力か

総賞金2500万香港ドルという、芝1600メートルの世界最高賞金競走である香港マイル(G1・香港)は、フルゲートの14頭によって争われる。そのうち7頭が国際G1の勝ち馬で、出走馬全体の水準としては、今年の香港国際競走4レースの中で最も高いと言えそうだ。そして多くの競馬ファンが、香港と日本のトップマイラーたちによる決戦と見ていることと思う。

昨年のこのレースの勝ち馬で、目下のところ世界ランキング・マイル部門の首位に立つのが、ビューティージェネレーション(せん6歳)である。香港マイル連覇を狙う同馬は、今季もここまで3戦負け知らずで来ており、そのうちの1戦においては、2008年にグッドババが作ったレコードを0秒07更新する、1分32秒64というシャテイン競馬場の芝1600メートルコースにおけるレコードタイムを樹立している。現在の同馬は、彼自身にしか到達できない次元にいるようで、少なくとも香港の他のマイラーたちよりは、遥かに上の水準にあるようだ。

かつては、先行する競馬が持ち味だったビューティージェネレーションだが、多才さを身につけた現在は、レース前半は後方で折り合い、展開に応じた競馬ができるようになった。今季ここまで見せているものと同等の競馬が出来れば、香港マイルもこの馬が快勝すると見ている。

過去の傾向を見ると、地元・香港勢が圧倒している香港マイルだが、このレースがG1に昇格した2000年以降、3頭の日本調教馬が香港勢の牙城を切り崩している。エイシンプレストン(2001年)、ハットトリック(2005年)、モーリス(2015年)の3頭である。そして、今年このレースに日本から挑む3頭は、いずれもG1のタイトルを保持している馬たちだ。父フランケルの4歳牡馬モズアスコットは、数少ない例外を除いて、堅実な成績を残しているマイラーである。今年も、6月に安田記念(GⅠ)を制しているだけでなく、4戦において2着となっている。更に言えば、1600メートル戦に関しては、デビューから前走まで5戦3勝、2着1回という成績を残している。前走のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では着外に終わったが、道中他馬と接触し、直線では進路がなくなったのが敗因だ。そこからの巻返しが十分にありえるだろうし、有力馬の1頭と見ている。

  • ビューティージェネレーション

  • モズアスコット(左)

昨年秋にマイルチャンピオンシップを制して以降、勝ち星からは遠ざかっているのが、同じく日本から参戦するペルシアンナイト(牡4歳)である。しかし、今年4月に行われた2000メートルの大阪杯(GⅠ)では、2着に好走している。その後、モズアスコットが制した安田記念では6着に敗れたが、前走のマイルチャンピオンシップでは、この馬らしい末脚を見せて僅差の2着に食いこんでいる。ここへ来て再上昇の気配を漂わせており、香港マイルでもチャンスのある1頭と見ている。この馬に関して1点だけ気懸かりな点があるとすれば、その強烈な末脚が活きるには、ハイペースが必要な一方で、今年の出走メンバーを見ると、何としてでも先に行きたいという馬がおらず、彼が望むような展開にはなりそうもないことだ。

T.ミラードが管理する、南アフリカからの転入馬シンガポールスリング(せん5歳)は、4歳クラシックシリーズ第2戦の香港クラシックカップ(香港)を含めて、ここまで香港で2勝を挙げている。そして今季初戦となったシャティントロフィー(G2・香港)では、ハンデが16ポンド軽かったとはいえ、ビューティージェネレーションから半馬身差の2着に入っている。そして前走の香ジョッキークラブマイル(G2・香港)では、ビューティージェネレーションとの斤量差は5ポンドに縮まり、勝ったビューティージェネレーションから5馬身3/4遅れの4着となった。同斤のここで、同馬がビューティージェネレーションを破ることは期待できそうもない。しかし、この距離は得意で、大崩れがなく、しかも英国のチャンピオンジョッキー、S.デソウサが騎乗するここでは、入着するチャンスは大いにありそうだ。

ヨーロッパ勢が3頭いる中で、魅力を感じるのはW.ハガスが管理する4歳牝馬ワンマスターだ。それほど使い込まれておらず、レース毎に内容が良くなっているように感じるからだ。同馬にとってG1初挑戦となったのが10月のロンシャンで行われた1400メートルのフォレ賞(G1)で、単勝オッズ34倍という低評価を覆して優勝している。続いて出走したのがチャーチルダウンズのブリーダーズカップマイル(G1・アメリカ)で、実は同馬にとってそれがはじめてのマイル戦だったのだが、勝ち馬エキスパートアイから1馬身遅れただけの5着となっている。そこから更なる上昇がありそうで、ここも人気はなさそうだが、穴をあける可能性のある馬として挙げておきたい。

私のセレクションは、ビューティージェネレーションモズアスコットペルシアンナイトシンガポールスリングワンマスターの順である。

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田 直弘
  • ペルシアンナイト

  • シンガポールスリング

  • ワンマスター

Bart Vanders(バート・ヴァンダース)

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、現在はシンタオ・デイリーで活躍している。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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