海外競馬発売

香港マイル(G1)

シャティン競馬場 1600m(芝)3歳以上

  • 発売開始時刻日本時間12月10日(日曜)10時00分

  • 発走予定時刻日本時間12月10日(日曜)16時50分

コラム

太字は香港マイル出走予定馬
12月8日(金曜)時点での情報を基に作成

成長著しいシーズンズブルームに注目

芝1600m戦では世界最高賞金となる2300万香港ドル(約3億4730万円。1香港ドル=15.1円で換算)が懸かった香港マイル(G1)は今年、地元勢9頭、外国勢5頭によって争われることになった。過去10回のうち実に9回までもが、香港調教馬の優勝に終わっており、香港スプリント同様、地元勢が圧倒的優位に立っている。外国勢がこのレースで勝利を収めようとするなら、2年前のモーリスのような、格別の強さを持つ馬を送り込む必要があるようだ。

2014年のエイブルフレンド、2016年のビューティーオンリーに次ぐ、香ジョッキークラブマイルと香港マイルの連覇に挑むのが、ダニー・シャムが管理するシーズンズブルーム(せん5歳)である。実際のところ、香港で3シーズン連続チャンピオンジョッキーになっているジョアン・モレイラは、2017-2018年シーズンが開幕する以前から、マイルではこの馬に騎乗すると決めていたようだ。
彼は、今シーズンに入ってからの同馬の3戦で全て手綱をとっているだけでなく、調教でも、ほとんど場合自分自分で乗るようにしている。

こうしたジョアンの日頃の献身が、実を結びつつある。シーズンズブルームは、今シーズンの開幕日に行われたクラス1ハンデ(芝1200m)を楽勝。続くセレブレイションカップ(G3、芝1400m)で2着になった後、香ジョッキークラブマイル(G2、芝1600m)を制し、今季2勝目を挙げた。「道中外々を回らされ、しかもペースは望んでいたようなものになりませんでしたが、それでも、香港における最強のマイラーたちを含むメンバーを破ることができました。香港マイルでも、良い競馬ができるでしょう」と、モレイラは語っている。

昨シーズンの香港チャンピオンマイラー・ビューティーオンリー(せん6歳)は、レース当日までに本来の調子を取り戻すことができれば、今年も香港マイルを勝つことができるだろう。今季ここまでの3戦では、いずれも3着以内に入ることが出来ていないが、しかし、敗因ははっきりしていると思う。例えば、今季初戦となったセレブレイションカップは、雨の影響で馬場が彼の大嫌いな道悪になってしまったし、続くシャティントロフィー(G2、芝1600m)では、外差しの利かない馬場に持ち味の末脚を封じられてしまった。そしていずれのレースにおいても、それなりの脚を使って差を詰めては来ていたのである。今年の香港マイル出走馬14頭の顔触れを見ると、カラール(せん5歳)、ローリーポーリー(牝3歳)、ランカスターボンバー(牡3歳)、コンテントメント(せん7歳)と、先に行ける馬たちが揃っており、レースのペースは平均よりも速くなることが予測される。これは、ビューティーオンリーにとって有利な展開で、昨年のように、後方待機から直線で疾風のように追い込んでくることだろう。そして、レース当日の馬場が乾いたものであれば、彼のチャンスは増大するはずだ。

  • シーズンズブルーム(12月6日撮影)

  • ビューティーオンリー(12月5日撮影)

絶好の状態で本番を迎えることが出来そうなのが、ジョン・ムーアが管理するヘレンパラゴン(牡5歳)である。このフランス産馬は、昨シーズン半ば、香スチュワーズカップ(G1、芝1600m)とクイーンズシルバージュビリーカップ(G1、芝1400m)を連勝。ここまでの競走生活の中でも最高の時を迎えている。同馬はその後、チャンピオンズマイル(G1)でもコンテントメントビューティーオンリーに次ぐ3着に入った後、シーズンオフに突入し、5か月半の休養をとった。。今季初戦となったシャティントロフィーでは7着に終わったが、ここを使われて状態は急上昇し、4週間後の香ジョッキークラブマイルでは、他馬より5ポンド重い斤量(ビューティーオンリーとは同斤量)を背負いながら、シーズンズブルームに半馬身およばぬ2着に健闘している。最高の状態で香港マイルを迎えることができそうで、有力馬の1頭であることは間違いない。

今年の香港マイルに出走する5頭の外国馬のうち、4頭はヨーロッパからの参戦となる。ということはつまり、4頭は長く厳しいシーズンを戦い抜いて来た馬たちということだ。彼らが、依然としてシーズン半ばと同じような状態でこのレースに臨めるのか、私は疑問に感じており、外国勢では、日本から参戦するサトノアラジン(牡6歳)のみが、マークするに値する馬だと思っている。昨年のこのレースでは7着に終わっているが、今年に入って彼は、6月の安田記念(GⅠ)で強豪揃いのメンバーを撃破している。この秋は、天皇賞・秋(GⅠ)でもマイルチャンピオンシップ(GⅠ)でも大きく負けているが、一方で、それほど多くのレース数を使われておらず、上昇の余地があるように思う。これまで香港で走った経験が糧となるであろうこと、そして、今年の香港マイルはハイペースが予想されることから、ここでは良いパフォーマンスを見せてくれるものと見ている。

私の推奨馬は、シーズンズブルームビューティーオンリーヘレンパラゴンサトノアラジンホースオブフォーチュンの順である。

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田直弘
  • ヘレンパラゴン

  • サトノアラジン

  • ホースオブフォーチュン

Bart Vanders

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、今季の彼は新たなスタートを切った。シンタオ・デイリーに移籍したのである。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

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