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特別競走名解説  3回 東京競馬
【第1日】 5月23日(土)
●カーネーション(Carnation)カップ
 カーネーションは、ナデシコ科の多年草。南ヨーロッパおよび西アジアが原産。高さは80cmほどになる。全体が白緑色で、茎の節の部分から線形の葉を対生する。花の色はピンク・赤・白など多彩。母の日に日頃の感謝の思いを込めてカーネーションを贈るという習慣は、世界中で定着している。花言葉は「感覚」「感動」「純粋な愛情」。

●伊勢佐木(いせざき)特別
 伊勢佐木は、横浜市中区の地名。明治時代以来、横浜を代表する繁華街として発展してきた。大通りの北端に架かる吉田橋は日本最古の鋼製道路橋で、昭和48年に老朽化のため架け直された。
 また伊勢佐木には、JRAの場外勝馬投票券発売所であるエクセル伊勢佐木がある。

●フリーウェイ(Freeway)ステークス
 フリーウェイは、英語で高速道路のこと。高速道路は、交差点を立体交差化することで高速走行を可能にした高速自動車国道または自動車専用道路のこと。東京競馬場の向正面後方には、中央自動車道が走っている。また、近年では無線通信機能を利用して自動的に料金精算を行い、停車することなく料金所を通過できる仕組みである「ETC」が普及している。

【第2日】 5月24日(日)
●ガーベラ(Gerbera)賞
 ガーベラは、南アフリカ原産のキク科の多年草。日本には明治時代末期に渡来した。切り花用に栽培されることが多い。花は四季咲きで、長い花柄に直径10〜12cmの頭花をつける。色は白、黄、桃、紅など多彩で、八重咲き種もある。花言葉は「神秘」「崇高美」。

●秩父(ちちぶ)特別
 秩父は、埼玉県西部の市。秩父盆地の中心地で、旧称は秩父大宮。古くから養蚕の中心地として発達し、秩父銘仙や秩父つむぎが有名。また、秩父盆地南部の武甲山から産出される石灰岩を利用したセメント工業が盛ん。夜祭りで知られる秩父神社がある。

●薫風(くんぷう)ステークス
 薫風は、初夏に南から吹く、若葉の香りをただよわせたさわやかな風のこと。

●優駿牝馬(JpnI)(オークス)
 本競走は、イギリスのオークスに範をとり、昭和13年に『阪神優駿牝馬』の名称で創設された競走。当時の我が国の3歳牝馬は競馬先進国に比較して成長度に半年くらいの差があると考えられていたため、秋に施行されていた。21年に開催場を阪神競馬場から東京競馬場に移行したのを機に現在の『優駿牝馬』と改称した。28年には施行時期を諸外国と同様の春に変更し、現在に至っている。
 オークス(Oaks)は、英語で樫のこと。英ダービーの創設者である第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これにオークスと名付けた。

●由比ヶ浜(ゆいがはま)特別
 由比ヶ浜は、神奈川県鎌倉市南部の相模湾に面する海岸。同市を流れる滑川河口の西側の海岸とその周辺を「由比ヶ浜」、東側を「材木座海岸」という。夏には湘南を代表する海水浴場として多くの海水浴客で賑わう。

【第3日】 5月30日(土)
●葉山(はやま)特別
 葉山は、神奈川県三浦半島西岸にある町。南北4kmに及ぶ海浜は、岩礁や富士山、箱根などの遠景と相まって優れた眺望を誇っている。保養の地として有名で、明治27年に葉山御用邸が作られた。また、日本におけるヨットの発祥地でもあり、付近にはマリンスポーツの施設が多い。

●鎌倉(かまくら)ステークス
 鎌倉は、神奈川県、三浦半島の西部に位置する市。相模湾に面しており、背後の三方を山に囲まれるという地の利を生かし、建久3年(1192)に源頼朝が鎌倉幕府を開いた。以後約150年の間、武家政治の中心地として発展した。源氏ゆかりの史跡が今も数多く残り、市街の中心には日本三大八幡宮のひとつである鶴ヶ岡八幡宮が、また周囲の山地には建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の鎌倉五山がある。由比ヶ浜・材木座海岸は海水浴場として有名。

●欅(けやき)ステークス
 欅は、ニレ科の落葉大高木。街路樹や庭木として栽植されている。葉は鋸歯があり狭卵形で先が尖っている。春、葉腋に淡黄緑色の小花を咲かせ、ゆがんだ球形の小果を結ぶ。材は堅く木目が美しいので、建材・家具材などに用いられる。東京競馬場のある府中市の「市の木」でもあり、東京競馬場周辺を始め市内に多く植えられている。大國魂神社のケヤキ並木は、国の天然記念物に指定されている。

【第4日】 5月31日(日)
●青嵐(あおあらし)賞
 青嵐は、青葉の頃に吹き渡るやや強い風のこと。初夏に吹く南風の雅語で、夏の季語となっている。

●むらさき賞
 むらさきは、ムラサキ科の多年草。全体に粗毛があり、根は太く、茎の高さは50cmほどになる。葉は披針形で、初夏から夏にかけて白い花を咲かせる。乾くと紫色になる根は古くから紫色の染料として使用されるほか、漢方として解熱・解毒の薬、皮膚病の薬などに用いられる。

●東京優駿(JpnI)(日本ダービー)
 本競走は、昭和5年に東京競馬倶楽部がイギリスの『ダービー』に相当する3歳馬の大レースを設けて競走体系の確立と競走馬の資質向上を図るという目標を掲げて発表した「東京優駿大競走編成趣意書」に基づき、7年に『東京優駿大競走』として創設された競走。当初は目黒競馬場で施行されていた。『皐月賞』、『菊花賞』と共に3歳クラシック3冠競走を構成している。
 1780年、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーらにより、イギリスのエプソム競馬場で彼の名を称した3歳牡牝混合競走の『ダービー』が創設された。当初はそれほど注目を浴びる競走ではなかったが、ダービー優勝馬が後に種牡馬として成功したこと、新聞が競馬関係に多くの紙面を割くようになり、産業革命の進展によって新しく生まれた富裕な市民階級の人々を競馬愛好者にするのに大きく貢献したこと、さらにエプソム競馬場が大都市ロンドンから約20kmという立地条件の良いところに位置していたなどという理由から、1800年代中頃になると大きな人気を博するようになり、3歳馬の頂点を決める競走としての揺るぎない地位を確立している。
 このような長い歴史を持つ英ダービーに範をとって、現在、世界各国でもダービーが行われている。サラブレッド生産を伴う競馬先進国には、必ずダービーにあたる競走があり、その中でもヨーロッパにおける愛・仏ダービー、北米のケンタッキーダービーなどが国際的にも重要な競走とされている。今日では“競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外の人々にも広くその名を知られる大レースとなっている。

●富嶽(ふがく)賞
 富嶽は、日本最高峰である富士山の異名。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎は『富嶽三十六景』の中で各地から望む富士山の景観を描いている。当初はその名の通り36点で完結する予定であったが、人気を博したため後に10点が追加された。中でも赤富士を描いた「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」、「山下白雨」などが有名。

●農林水産省賞典目黒記念(GII)
 本競走は、昭和7年に創設された重賞競走。日本におけるハンデキャップ競走としては最も古い歴史を持つ。大正14年の秋に目黒競馬場で施行された距離3,400mの『各内国産抽籤豪州産馬混合競走』が前身で、後に『各内国産古馬競走』と改称された。昭和6年の秋まで毎年春秋の2回行われ、“2哩1分”の愛称で親しまれていたが、競馬場の府中への移転が決まった際に、「目黒」の名を永く後世に伝えるために、競走名を『目黒記念』に改称した。25年秋からは2,500mに短縮され、59年の番組改革で年1回の施行となり現在に至っている。


【第5日】 6月6日(土)
●江の島(えのしま)特別
 江の島は、神奈川県藤沢市、片瀬川河口にある周囲約4kmの陸繋島。鎌倉時代に源頼朝が弁財天を勧請(かんじょう)して以来、行楽地として親しまれてきた。島内には海食台地である稚児ヶ淵や江島神社など多くの観光スポットがある。

●湘南(しょうなん)ステークス
 湘南は、神奈川県の相模湾一帯を指す名称。一般的には葉山・逗子・鎌倉などの三浦半島や茅ヶ崎・大磯などを含む地域のことをいう。本来、相模国南部を意味する「相南」を中国の「湘南」にちなんで書き換えたもの。温暖な気候と長い海岸線に恵まれ、夏には海水浴・マリンスポーツやドライブなどを楽しむ人々で賑う。

●ユニコーンステークス(GIII)
 本競走は、平成8年に創設された重賞競走。中央競馬の3歳馬競走は、クラシック5大競走を頂点とした芝の競走体系が中心であったが、ダート適性馬が年間を通じて出走機会を確保できることを目的として同年にダート競走体系の改善が図られた際に、3歳馬による初のダート重賞競走として本競走が創設された。12年までは秋の中山競馬場で1,800mの定量戦として施行されてきたが、13年に春の東京競馬場に舞台を移し、1,600mの別定重量で施行されるようになった。
 ユニコーン(Unicorn)は、ヨーロッパの伝説上の動物。馬の体をしており、ねじれた一本の角を持つ。神聖な力と純潔の象徴とされ、その角には邪気を払い、いかなる病気も治す力があると信じられていた。

【第6日】 6月7日(日)
●ロベリア(Lobelia)賞
 ロベリアは、キキョウ科のルリミゾカクシの通称。南アフリカ原産の一年草。草丈は10〜15cm。細かく分枝し、5・6月、紫・青・白などの花を株いっぱいにつける。鉢植え・花壇の縁取り用として用いられる。花言葉は「いつも愛らしい」「謙虚」。

●2009日本香港観光交流年記念ホンコンジョッキークラブトロフィー
 本競走は、国土交通省観光庁が本年を「2009日本香港観光交流年」と定めたことを記念して施行される競走。ホンコンジョッキークラブは、1884年に創設された競馬統括団体。当初は非営利団体であったため、剰余金は慈善事業に寄付されていたが、1959年にホンコンジョッキークラブリミテッドが設立され、寄付金の配布を行うようになった。その後、1960年に地域への貢献が認められ、エリザベス女王より「ロイヤル」の称号が与えられ「ロイヤル ホンコン ジョッキークラブ」となるが、本土の中国への返還に伴い、1996年に旧来の名称に戻った。現在、同団体は、国会議員、財界の有力者など12名で構成された理事会(ボード オブ スチュワード)を中心に、競馬施行・発売・免許・登録など競馬に関する全ての実務を行っている。競馬は、ナイター競馬で有名なハッピーバレー競馬場と香港郊外にあるシャティン競馬場の2ヶ所で施行されている。12月に行われる国際競走には日本からも毎年多数の馬が参戦し、また香港から日本への遠征馬も近年増えており、両国の交流は益々盛んになっている。

●麦秋(ばくしゅう)ステークス
 麦秋は、麦の熟する頃のこと。初夏の頃を指す。早熟の麦は晩春から黄熟するが、一般的に立春から数えて120日前後の5月下旬が麦の収穫時期とされている。

●農林水産省賞典安田記念(GI)
 本競走は、明治、大正、昭和にわたって競馬に携わり、大正12年の競馬法制定(勝馬投票券の公認)や、東京優駿(日本ダービー)の創設などに尽力した日本中央競馬会の初代理事長である安田伊左衛門氏の功績を称え、昭和26年に創設された。当初は『安田賞』として施行されていたが、氏の没後の33年に現在の名称に変更された。59年にGI競走として格付けされ、マイラーにとって最高峰のレースとして位置付けられている。
 また、本競走は「アジアマイルチャレンジ」の本年度最終戦として施行される。「アジアマイルチャレンジ」は、平成17年から創設された国際競走シリーズ。第1戦のフューチュリティステークス(豪)、第2戦のドバイデューティフリー(UAE)、第3戦のチャンピオンズマイル(香港)、そして安田記念の全4競走のうち、2勝以上した馬の馬主に対してボーナスが支給される。

【第7日】 6月13日(土)
●くちなし賞
 くちなしは、アカネ科の常緑低木。葉は対生で濃緑色の楕円形。6〜7月にかけて直径6〜7cmの白い花を咲かせる。花冠は下部が筒型で上部は大きく6裂し、落花前に黄変する。果実は食品染料に使われ、漢方薬では生薬として配合し、消炎・止血薬として用いられる。

●東京ジャンプステークス(J・GIII)
 本競走は、平成11年に創設された障害重賞競走。『中山大障害』、『京都大障害』に次いで昭和31年に創設された『東京障害特別(秋)』が前身で『東京オータムジャンプ』という名称で施行されていた。本年より施行時期を10月から6月に移し、競走名を改称して施行される。

●稲村ヶ崎(いなむらがさき)特別
 稲村ヶ崎は、神奈川県鎌倉市、由比ヶ浜と七里ヶ浜の間にある岬。元弘3年(1333)の新田義貞の鎌倉攻めの際、太刀を海中に投じて干潮を竜神に祈り、この岬の干潮時に海側から攻め込んだことで知られている。

●ブリリアント(Brilliant)ステークス
 ブリリアントは、「輝かしい、鮮やかな」を意味する英語。ダイヤモンドの研磨方式の一種に「ブリリアントカット」という名称があり、58面体で構成される形はダイヤモンドで理想のカットと言われる。

【第8日】 6月14日(日)
●エーデルワイス(Edelweiss)ステークス
 エーデルワイスは、キク科の多年草。アルプス山脈やヒマラヤ山脈などに自生している。高さ10〜30cm。全体が白い毛で覆われ、葉は細いへら形。夏、茎の頂に葉を星形に付け、その間に花が集まって咲く。日本には近縁種のヒメウスユキソウ・ハヤチネウスユキソウなどがある。高山植物として有名で、人の近付かない万年雪の岩の裂け目に自生するため、登山家たちの憧れの花となった。名前はドイツ語の「エーデルヴァイス(高貴な白)」に由来する。花言葉は「気高く毅然とした勇気」「純潔と不死」。

●ジューン(June)ステークス
 ジューンは英語で6月のこと。ローマ神話に出てくる最高の女神で、家庭の守護神ジュノー(Juno)の祭典が6月初めに行われたことから、「June marriages are happy.(6月の結婚は幸せだ)」という諺が生まれた。

●エプソムカップ(GIII)
 本競走は、東京競馬場と姉妹競馬場の関係にあるイギリスのエプソム競馬場との交換競走として創設された。昭和58年に東京優駿(日本ダービー)が50回を迎えたのを機に、東京競馬場とイギリスのダービー施行競馬場であるエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携した際、互いに記念植樹(東京から桜を贈り、エプソムからは柏が贈られた)とカップの交換を行った。現在日本では本競走が、またエプソム競馬場では『The JRA Condition Stakes』が行われ、両競馬場およびJRAと英国ジョッキークラブの親善を図っている。創設以来ハンデキャップ競走として行われてきたが、平成8年から別定重量に変更され現在に至っている。