このページは2004年に制作されたものです

人馬の深い信頼感が生んだ奇跡の勝利
平成12年有馬記念 テイエムオペラオー

【テイエムオペラオーの評価を大きく上げた有馬記念】
平成12年の中央競馬は、ただただテイエムオペラオーの強さばかりが目立った1年だった。年明け初戦の京都記念から始まった重賞連勝は、5歳最終戦の有馬記念までついに途切れなかった。テイエムオペラオーというのは不思議な馬で、勝っても勝っても、その強さを疑問視する声がファンの間から漏れ聞こえてきた。シンザンタイプと言うのか、5歳時の重賞8連勝のうち、6勝までが2着馬と0秒1差以内の派手さのない勝ちっぷり。2着馬に同じ名前が多く見られることも、実績に比べ評価が低くなった原因なのだろう。ただ、8連勝を達成した有馬記念を境に、そうした声は僅かなものになった印象がある。それだけ、ファンにとってもテイエムオペラオーの有馬記念での勝ちっぷりにはインパクトがあったのだろう。

【痛恨の不利、馬群に包まれ動けない王者】
「有馬記念は馬も騎手も可哀想でした。本当に、涙が出るくらい可哀想でした」
竹園正繼オーナーがこう振り返る平成12年の有馬記念。オーナーの言葉通り、テイエムオペラオーはかつて味わったことのない厳しい戦いを強いられた。最初のつまずきは1周目の3コーナー過ぎ。ゴチャつく馬群に進路をふさがれ、一気にポジションを落とした。逃げると見られていたホットシークレットが出遅れたこともあり、ペースはスロー。後方に下がったうえに外からも進路をふさがれる形になったところで、手綱を取る和田竜二は肚をくくった。“このペースで外は回れない。前が開くのを待つんだ。詰まればそれで仕方ない”と。
和田にとって、どれほど辛く苦しい道中だったろう。一向にペースは上がらず、周囲にまとわり付く馬たちも離れない。単勝1.7倍の圧倒的な人気を背負い、23歳の若手騎手はこのとき、なにを考えていたのだろうか。

【人馬一体の勝利】
最後の直線に向いたとき、テイエムオペラオーの前には10頭ほどの馬群がひしめき合っていた。それでもまだ、馬群の中で動けずにいる1番人気馬の姿に、ファンは悲鳴をあげた。坂下でさすがに馬群がバラける。前が開く瞬間を待ち続けていた和田の前に、1頭分のスペースができた。和田の手綱に力がこもる。テイエムオペラオーも瞬時に反応した。馬群の中から青い帽子が信じられない勢いで伸びてくる。最大のライバル、メイショウドトウも外から脚を伸ばすが、馬群を割った瞬間に、和田は勝利を確信していた。この形になれば、自分の馬は絶対に負けないと。
着差はハナだが、誰もがテイエムオペラオーの圧倒的な強さを感じた。単に勝負根性云々ではなく、次元の違う強さを持った馬だったことに多くのファンが気が付いた。それにしても、愛馬の力を信じ切った和田の騎乗振りは凄かった。鞍上の信頼感が僅かでも揺らいでいたなら、この奇跡の勝利は起こらなかったはずだ。

(年齢は旧表記)





H12 有馬記念


S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
当サイトのムービーはMicrosoft Windwos MediaPlayerを使用しております。
 2000年 第45回 有馬記念(GI)

34093 2000年12月24日
6回中山8日9R
  2500m
  芝・右     
  天候:晴 
  芝:良 
  発走 15時 20分

本賞
  180,000,000円   72,000,000円   45,000,000円   27,000,000円   18,000,000円
付加賞
  3,486,000円   996,000円   498,000円
 







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
4
7
テイエムオペラオー

5
 
和田 竜二
岩元 市三
2:34.1

(1)
2
7
13
メイショウドトウ

5
 
安田 康彦
安田 伊佐夫
2:34.1
ハナ
(2)
3
6
12
ダイワテキサス

8
 
蛯名 正義
増沢 末夫
2:34.2
3/4
(13)
4
5
10
キングヘイロー

6
 
柴田 善臣
坂口 正大
2:34.3
1/2
(9)
5
7
14
アドマイヤボス

4
 
武 豊
橋田 満
2:34.3
ハナ
(6)
6
8
15
アメリカンボス

6
 
江田 照男
田子 冬樹
2:34.7
2・1/2
(15)
7
6
11
ステイゴールド

7
 
後藤 浩輝
池江 泰郎
2:34.8
クビ
(10)
8
8
16
メイショウオウドウ

6
 
河内 洋
飯田 明弘
2:35.0

(12)
9
2
4
ナリタトップロード

5
 
的場 均
沖 芳夫
2:35.1
3/4
(3)
10
2
3
ホットシークレット

5
 
横山 典弘
後藤 由之
2:35.1
クビ
(8)
11
4
8
ユーセイトップラン

8
 
中舘 英二
音無 秀孝
2:35.2
クビ
(16)
12
1
2
マチカネキンノホシ

5
 
岡部 幸雄
藤沢 和雄
2:36.0

(7)
13
3
5
ジョービッグバン

6
 
山田 和広
坪 正直
2:36.3
1・3/4
(11)
14
3
6
トーホウシデン

4
 
田中 勝春
田中 清隆
2:36.9
3・1/2
(5)
15
5
9
ゴーイングスズカ

8
 
芹沢 純一
橋田 満
2:38.5
10
(14)

1
1
ツルマルツヨシ

6
 
藤田 伸二
二分 久男

競走中止
(4)

(年齢は旧表記)