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怪物復活! 奇跡のラストラン
平成2年有馬記念 オグリキャップ



【怪物の衝撃の敗戦】
一流のスポーツ選手の晩年には、哀愁が漂うものだ。それは、全盛期が華やかであればあるほど・・・
競走馬の場合、近年は余力を残して引退する一流馬が多く、そのような気持ちを抱くことは稀になったが、 ひと昔、ふた昔前の名馬には燃え尽きるまで競走生活を送った馬も多かった。ビッグレースで数々の名勝負を生み出し、 芦毛の怪物と謳われたオグリキャップも、怪物のままで競走生活を終えることはできなかった。 どんなレース展開でも、たとえ厳しいローテーションでも、ゴール前では猛然と前を行く馬たちに襲い掛かっていた馬が、 6歳秋の天皇賞、ジャパンCでは6着・11着と信じられない惨敗を喫した。特に後方のまま見せ場も作れなかった ジャパンCのレース振りに、ファンも関係者も衝撃を隠せなかった。

【悲観論、しかし怪物に復活の兆しが】
「走る気力を失った」と言われたこの頃のオグリキャップだが、実際は脚部の故障の回復が遅れ、その調整不足が影響しての 不振だったようだ。春に宝塚記念で2着に敗れた後、右の飛節の具合が悪くなり温泉療養へ。しかし、帰厩後に今度は左のトウ骨を 気にするようになり、この影響で復帰初戦の秋の天皇賞は急仕上げ。さらに、この状態でレースに使われた反動がジャパンCでは 出てしまい、この馬らしい闘志が見られないままの惨敗になってしまったのだ。競走馬が一旦このような状態になってしまうと、 短期間での回復は容易ではない。しかも、オグリキャップは有馬記念での引退が決まっている。日に日に大きくなる 「もう走らせないで欲しい」というファンの声。この馬を管理する瀬戸口勉調教師にとっても苦しい時期だったが、 “このまま引退では、あまりにも寂しいじゃないか”と、怪物にふさわしい走りを最後に見てもらおうと、懸命の調整を続けた。 幸い、体調面は徐々にだが良くなってきていた。美浦トレセン移動後の最終追い切りでは、馬なりながらも秋一番の動きを見せた。 ファンやマスコミに悲観論が蔓延していた頃、オグリキャップはゆっくりと復活に向けて気力を取り戻しつつあった。

【奇跡のラストラン】
「無事に回ってきてくれればいい」熱狂的なオグリキャップファンは祈った。4コーナーで先頭に並びかけていった姿に歓喜の声を あげながらも、その喜びが長くは続かないと予感していたファンは少なからずいたはずだ。しかし、完調とは言えないものの、 秋2走の状態から立ち直りつつあったオグリキャップはここから懸命に脚を伸ばす。内からホワイトストーン、外からはメジロライアン の4歳勢が懸命に追いすがるが、オグリキャップはバテない。「オグリだ! オグリが勝つぞ!」17万余の大観衆は、先頭で頑張る オグリキャップの姿を声の限りに応援した。観衆の興奮が空気を震わし、その空気の波がオグリキャップを後押しする。 もう馬券など関係なかった。「頑張れ!」「オグリ行け!」ファンは絶叫し、そして、オグリキャップは先頭でゴールに飛び込んだ。
若いファン、年配のファン、その多くの目が潤んでいた。馬券を離れ、ファンが1頭の馬を心の限りに応援するなど、初めてのことだったのではないか。伝説の名馬のラストラン、心に刻んで置きたい名レースだ。

(年齢は旧表記)





H02 有馬記念


S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
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 1990年 第35回 有馬記念(GI)

3492 1990年12月23日
5回中山8日9R
  2500m
 芝・右
  天候:晴 
  芝:良 
  発走 15時 25分

本賞
110,000,000円 44,000,000円  28,000,000円  17,000,000円  11,000,000円
付加賞
137,200円 39,200円 19,600円
 







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
4
8
オグリキャップ

6
 
武 豊
瀬戸口 勉
2:34.2

(4)
2
3
5
メジロライアン

4
 
横山 典弘
奥平 真治
2:34.3
3/4
(3)
3
7
13
ホワイトストーン

4
 
柴田 政人
高松 邦男
2:34.4
クビ
(1)
4
2
3
オサイチジョージ

5
 
丸山 勝秀
土門 一美
2:34.5
1/2
(5)
5
1
1
オースミシャダイ

5
 
松永 昌博
武 邦彦
2:34.6
3/4
(12)
6
2
4
ランニングフリー

8
 
菅原 泰夫
本郷 一彦
2:34.6
クビ
(9)
7
1
2
ヤエノムテキ

6
 
岡部 幸雄
荻野 光男
2:34.7
クビ
(6)
8
5
10
ミスターシクレノン

6
 
松永 幹夫
小林 稔
2:34.9

(13)
9
7
14
ゴーサイン

4
 
南井 克巳
宇田 明彦
2:34.9
クビ
(7)
10
4
7
メジロアルダン

6
 
河内 洋
奥平 真治
2:34.9
ハナ
(2)
11
6
11
リアルバースデー

5
 
大崎 昭一
佐藤 林次郎
2:35.0
クビ
(8)
11
8
15
カチウマホーク

5
  的場 均
柄崎 義信
2:35.0
同着
(11)
13
5
9
キョウエイタップ

4
  柴田 善臣
稗田 研二
2:35.2
1・1/4
(10)
14
6
12
エイシンサニー

4
  田島 良保
坂口 正則
2:35.3
3/4
(16)
15
3
6
サンドピアリス

5
  岸 滋彦
吉永 忍
2:35.4
3/4
(15)
16
8
16
ラケットボール

6
  坂井 千明
松山 康久
2:36.0
3・1/2
(14)

(年齢は旧表記)