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豪華3強対決を制した皇帝の底力
昭和59年有馬記念 シンボリルドルフ



【競馬史上屈指の豪華3強対決】
競馬史に3強対決は数あれど、昭和59年の有馬記念ほどの豪華な3強対決は他に類を見ないのではないだろうか。ミスターシービー、シンボリルドルフの三冠馬2頭に、日本馬として初めてジャパンCを制したカツラギエース。この年の秋競馬でミスターシービーは天皇賞、カツラギエースはジャパンC、シンボリルドルフは菊花賞を勝っている。厳しいローテーションを克服してきた3頭だけに、有馬記念ではそろそろ疲れも心配される頃だったが、各陣営は有馬記念がこの年の最大目標であったかのように、気迫のこもった調整ぶりを見せた。

【3強それぞれの名誉がかかった大一番に】
「カツラギエースは坂を上がってバテると思っていた。甘く見すぎた・・・」
ジャパンCで3着に敗れ、無敗のシンボリルドルフに土をつけてしまった岡部幸雄はレース後に唇を噛んだ。菊花賞から中1週、体調面の問題もあったのだが、岡部は自分の判断ミスが敗因と自らを責めた。そのミスを挽回するには、有馬記念でカツラギエースを破り、ファンにシンボリルドルフがどれほど強いのかアピールするしかなかった。カツラギエースの関係者も負けてはいない。「マスコミはジャパンCの優勝をマグレのような書き方をした。あの優勝がフロックではなかったことを証明して見せる」と、ここが引退レースになるカツラギエースの花道を飾ろうと闘志を剥き出しにする。そして、ジャパンCを1番人気で10着に惨敗したミスターシービー陣営も、先輩三冠馬の意地を見せようと懸命の仕上げ。3強それぞれの陣営が愛馬の名誉のために、恐ろしいほどの気迫を漲らせていた。

【シンボリルドルフが名実ともに最強馬の座に】
レースは戦前の予想通りカツラギエースがハナに立つ。すかさず岡部はシンボリルドルフを2番手に上げピッタリとこれをマーク。ジャパンCで末脚不発だったミスターシービーも、後方から3番手とこの馬にしては積極策。自慢の豪脚をもってしても直線一気の競馬では苦しいと考えたのか、吉永正人は3コーナーから早目に仕掛けて前との差を詰めて行き、直線入口では先行2頭を射程圏に入れたかに見えた。しかし、直線ではカツラギエースが二の脚を繰り出し、直後のシンボリルドルフはそれを上回る余裕十分の脚色で追い出しにかかる。吉永の叱咤激励にも、ミスターシービーは前の2頭を捕らえるだけの伸び脚を見せることができなかった。岡部とシンボリルドルフのコンビはカツラギエースを難なく捕らえ交わした。人馬にジャパンCの悔しさを晴らしたという感情の起伏はなく、至極当然のことのようにカツラギエースに2馬身差を付けてゴールを駆け抜けた。
「気負いはなかった。ルドルフの競馬さえできれば結果は自ずから出ることですからね。ただ、カツラギエースには借りを返したいと思っていましたよ」
レース後、岡部は淡々とした表情で勝者のコメントを残した。3強から1強へ、名実ともにシンボリルドルフが最強馬の称号を手に入れた瞬間だった。






S59 有馬記念


S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
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 1984年 第29回 有馬記念(GI)

3494 1984年12月23日
5回中山8日10R
  2500m
 芝・右
  天候:晴 
  芝:良 
  発走 15時 25分

本賞
75,000,000円 30,000,000円  19,000,000円  11,000,000円   7,500,000円
付加賞
91,000円 26,000円 13,000円
 







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
4
4
シンボリルドルフ

4
 
岡部 幸雄
野平 祐二
2:32.8
レコード
(1)
2
7
9
カツラギエース

5
 
西浦 勝一
土門 一美
2:33.1

(3)
3
2
2
ミスターシービー

5
 
吉永 正人
松山 康久
2:33.3
1・1/2
(2)
4
1
1
スズマッハ

4
 
大崎 昭一
仲住 芳雄
2:33.6
1・3/4
(8)
5
5
6
サクラガイセン

5
 
小島 太
久保田 彦之
2:33.7
3/4
(5)
6
8
10
ミサキネバアー

6
 
増沢 末夫
田中 四郎
2:33.7
ハナ
(7)
7
8
11
ダイナカール

5
 
安田 富男
高橋 英夫
2:33.8
1/2
(9)
8
6
8
ダスゲニー

5
 
田村 正光
新関 力
2:34.1
1・3/4
(11)
9
3
3
メジロシートン

4
 
的場 均
大久保 洋吉
2:35.2

(4)
10
6
7
キョウワサンダー

4
 
樋口 弘
吉岡 八郎
2:35.5
1・3/4
(10)
11
5
5
トウショウペガサス

6
 
中島 啓之
奥平 真治
2:35.5
クビ
(6)

(年齢は旧表記)