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桜花賞史上に燦然と輝く驚異の大差勝ち
昭和50年桜花賞 テスコガビー



【2着に大差、圧巻の桜花賞制覇】
 「後ろからはなんにも来ない、後ろからはなんにも来ない!」
競馬歴の長いファンにとっては、関西テレビ・杉本アナウンサーの名実況とともに記憶に残る昭和50年の桜花賞。名牝と呼ばれた馬は過去に多くいるが、春の牝馬クラシックでこれほど強烈に強さをアピールした馬は、テスコガビーをおいて他にいないのではないだろうか。
なにしろ、逃げ切り勝ちの桜花賞で2着ジョーケンプトンにつけた着差が1秒7、もちろん大差。その記録も極めて優秀で、半マイルを46秒2で通過したあと、12.2−12.3−12.8のラップを刻み、後続が懸命にその差を詰めようとするラスト200mで、なんと11秒4の脚を使い、1分34秒9の桜花賞レコード(当時)でゴールイン。“後ろからなんにも来ない”のは当然のこと。桜花賞を大差で勝った馬は、レース史上でこの馬しかいない。

【生産頭数3頭の小牧場から生まれた名牝】
テスコガビーは父テスコボーイ、母がモンタヴァル産駒の中央1勝馬キタノリュウという血統で、昭和47年に北海道静内の福岡巌牧場で誕生した。この年、同牧場の生産馬はテスコガビーを含めて牝馬が僅かに3頭だけ。後に名種牡馬となる父もまだ初年度産駒がデビューして間もない時期でもあり、牧場としても、まさかここまでの名牝に成長するとは考えもしなかっただろう。
3歳時に京成杯3歳Sを含む3戦3勝の成績を残したテスコガビーは、4歳初戦の京成杯も制し4連勝をマーク。東京4歳S(現共同通信杯)こそ後の二冠馬カブラヤオーにクビ差で惜敗するが、続く桜花賞トライアルの阪神4歳牝馬特別(現報知杯フィリーズレビュー)を快勝し、本番へと駒を進めた。

【関東のライバルたちはレース前に白旗】
例年なら東西対抗の場として盛り上がる桜花賞も、この年ばかりは様子が違った。関東馬の遠征が極端に少なかったのだ。
  「桜花賞とは言え、勝ち目のないレースにわざわざ阪神まで遠征させることもない」
テスコガビーの強さを嫌というほど知っている関東のライバル陣営の多くが、結果が分かり切った勝負を避けてしまったのだ。
単勝オッズは1.1倍。そして、結果は前述の通りの圧勝。「スタートだけでした」と、テスコガビーの手綱を取った現調教師の菅原泰夫は、レース後に涼しい表情を見せた。
 「テスコガビーは出てからどんな位置でも取れる馬で、折り合いも自在。思い通りのレースができる馬でした」
スピードの違いで逃げてはいるが、菅原はその気になれば差す競馬も十分にできたと言う。その自在性があるからこそ、直線では逆に後続を突き放すような派手なレースができたのだろう。事実オークスでは勝負どころで後続を引き付けておいて、2着ソシアルトウショウに8馬身差をつけるぶっちぎりの優勝を果たしており、菅原の言葉になんの誇張もないことがよく分かる。
テスコガビーはオークス後、体調を崩し一度レースを使っただけで6歳の1月に心臓麻痺のためこの世を去っている。繁殖に上がっていればと考えずにはいられないが、それを惜しんでいても仕方のないこと。ファンとしては、未だ鮮烈なその走りを記憶にしっかりと焼き付けておきたい。

(年齢は旧表記)





S50 桜花賞

動画の掲載は、2004年
をもって終了しました

S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
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 1975年 第35回 桜花賞

1043 1975年04月06日
2回阪神4日9R
  1600m
  芝・右     
  天候:曇 
  芝:良 
  発走 15時 20分

本賞
  30,000,000円   12,000,000円   7,500,000円   4,500,000円   3,000,000円
付加賞
  3,168,900円   905,400円   452,700円
 







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
3
7
テスコガビー

4
 
菅原 泰夫
仲住 芳雄
1:34.9

(1)
2
2
5
ジヨーケンプトン

4
 
簗田 善則
山本 正司
1:36.6
大差
(8)
3
5
12
トウフクサカエ

4
 
福永 洋一
大久保 正陽
1:36.8
1・1/2
(2)
4
8
22
タニノサイアス

4
 
久保 敏文
中村 好夫
1:36.8
クビ
(3)
5
8
20
サウンドカグラ

4
 
内田 国夫
伊藤 雄二
1:36.9
3/4
(16)
6
8
21
エナージスター

4
 
武 邦彦
小野 留嘉
1:36.9
ハナ
(5)
7
5
13
グリーンフアイト

4
 
吉岡 八郎
坂口 正二
1:37.1
1・1/4
(6)
8
5
11
キシユウブルーム

4
 
川端 義雄
高橋 直
1:37.4
1・3/4
(15)
9
1
3
ライジングムーテー

4
 
北橋 修二
松元 正雄
1:37.6

(4)
10
4
9
フイールドフブキ

4
 
田島 良保
柳田 次男
1:37.8

(13)
11
6
16
ニツセキフアイア

4
 
清水 出美
星川 泉士
1:37.8
ハナ
(10)
12
4
10
アカネムラサキ

4
 
中野 勝也
吉田 三郎
1:37.8
アタマ
(14)
13
7
19
サンシヨウカオリ

4
 
南井 克巳
元石 正雄
1:38.1

(11)
14
2
6
ウラカワチエリー

4
 
安田 伊佐夫
栗田 勝
1:38.2
1/2
(9)
15
1
1
シルクバンダ

4
 
領家 政蔵
田中 良平
1:38.3
1/2
(12)
16
7
17
ニシノブレーブ

4
 
野村 彰彦
中村 武志
1:38.8

(21)
17
2
4
ダイゴキヨタニ

4
 
丸山 雅夫
夏村 辰男
1:39.0

(20)
18
6
14
キシユーフアイター

4
 
飯田 明弘
松井 麻之助
1:39.1
1/2
(7)
19
1
2
カイキヨウコマチ

4
 
安藤 正敏
上田 三千夫
1:39.4

(17)
20
4
8
ウガンダシロー

4
 
梅内 忍
梅内 慶蔵
1:39.8
2・1/2
(18)
21
7
18
イブサン

4
 
高崎 詠三郎
元石 正雄
1:39.9
3/4
(19)
22
6
15
ハギノクイーン

4
 
上野 清章
伊藤 修司
1:40.2
1・3/4
(22)

(年齢は旧表記)