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大井の怪物が中央へやってきた
昭和48年弥生賞 ハイセイコー



【大井競馬からやってきた元祖アイドルホース】
「オグリキャップの人気が凄いって? 冗談じゃない、ハイセイコーはこんなもんじゃなかったよ!」
オグリキャップの現役時代、社会現象にまで発展したその人気に驚きつつも、ついこんな憎まれ口を叩いてしまうオジサンたちがいた。確かにオグリキャップに対するファンの熱狂は凄かった。でも、ハイセイコーだって本当に凄かったのである。大井競馬から中央に殴り込みをかけた1頭の地方馬が、逞しい馬体を武器に中央の重賞で大暴れした昭和48年のクラシック戦線。オジサンたちにとって、あの興奮を簡単に忘れることなどできるはずがない。

【中央初登場の弥生賞、中山は興奮のるつぼに】
同じ地方出身でアイドルホースと呼ばれたハイセイコーとオグリキャップ。一見、似たような境遇に感じられるこの2頭だが、中央デビュー時の関係者の期待やファンの注目度には、かなりの違いがある。「結構走る馬らしいぞ」と一部で噂されたオグリキャップは、その噂通りに転厩初戦のペガサスSを圧勝した。しかし、オグリキャップがファンの心をつかんだのはその後の連戦連勝によってであり、真に全国区の人気を得たのは中央入り4戦目、東上初戦のニュージーランドT4歳Sの7馬身差圧勝の衝撃によってであろう。しかし、ハイセイコーは違った。大井時代に6戦6勝の成績を残し、その6戦で2着馬に付けた着差の合計がなんと56馬身。「大井にとんでもない馬がいるらしい」と評判になり、中央入りが決まると、ファンはどれほどの馬かと初登場を待ちわびた。そして、その初戦となったのが弥生賞だった。

  噂のハイセイコーを見ようと駆け付けた中央ファン、生え抜きの中央馬相手の圧勝劇を楽しみにやってきた地方競馬ファンなどが弥生賞当日の中山競馬場にどっと押し寄せ、この当時の弥生賞としては異例の12万人を超えるファンの入り。パドックにハイセイコーが現れると拍手と歓声が沸き上がる異様な雰囲気となり、さすがのハイセイコーも体中に汗をかいて激しくイレ込んでしまった。ハイセイコーが馬場に出ればファンも移動し、スタート直前には人波の凄さにファンの一部が柵を越えてコースに溢れたほど。転厩初戦、初芝、単勝1.1倍の圧倒的な人気にファンの熱気。ハイセイコーにとってはいくつのハンデを背負っているのか分からないほど、とにかく大変なレースになってしまったのだ。

【評価が分かれた弥生賞の結果】
苦しみながらも、ハイセイコーは弥生賞に勝つ。「2着ニューサントに1馬身3/4差では・・・」「勝ち時計も上がりも平凡」などと一部では厳しい論評も見られたが、この過酷な条件を克服して優勝したという事実が凄いではないか。レース映像から当時の興奮を感じ取るのは難しいかもしれないが、大波乱のダービーへと続く熱狂のハイセイコーブームはここからスタートした。
名馬か否かを常に論じられ、殿堂入りの際にも反論意見が出たというハイセイコー。しかし、日本をオイルショックが襲った昭和48年に、空前の競馬ブームを巻き起こしたこの馬の歴史的な存在価値は絶大だ。なにしろ、中央デビュー前からすでにスターホースだった馬など、ハイセイコー以外にいないのだから。





S48弥生賞

動画の掲載は、2004年
をもって終了しました

S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
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1973年 第10回 報知杯弥生賞

  1973年03月04日
1回中山4日10R
  1800m
  芝・右    
  天候:曇 
  芝:良 

本賞
 12,000,000円   4,800,000円  3,000,000円   1,800,000円   1,200,000円
付加賞
  72,800円   20,800円   10,400円







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
6
6
ハイセイコー

4
 
増沢 末夫
鈴木 勝太郎
1:50.9
(1)
2
5 5 ニューサント

4
 
伊藤 正徳
尾形 藤吉
1:51.2 1・3/4
(6)
3
4
4 キクカギョクリュウ

4
 
東 信二
境 勝太郎 1:51.4
1・1/2
(10)
4
8
9
カミノテシオ

4
 
加賀 武見
高橋 英夫
1:51.4
アタマ
(3)
5
1
1
ベルロイヤル

4
 
矢野 照正
阿部 正太郎
1:51.7 1・3/4
(6)
6
2
2
タケデンパワー

4
 
岡部 幸雄
稲葉 秀男
1:51.8 クビ
(7)
7
3
3
タケホープ

4
 
嶋田 功
稲葉 幸夫
1:52.1
(4)
8
7
7
ナスノオーカン

4
 
田村 正光
稲葉 幸夫
1:52.2
3/4
(9)
9
8
10
クリアスカ

4
 
郷原 洋行
吉野 勇 1:53.6

(5)
10
7
8
ユウシオ

4
 
横田 吉光
菊池 一雄
1:54.0 2・1/2
(2)

(年齢は旧表記)