このページは2004年に制作されたものです

2分30秒の壁を破った驚異の逃げ脚
昭和38年日本ダービー メイズイ


【最も三冠を期待された馬】
中央競馬ではこれまで5頭の三冠馬が誕生しているが、春に二冠を達成し、三冠の挑戦権を得て菊花賞に出走した馬はこれまでに12頭いる。最終関門まで無事にたどり着きながら無念の涙を飲んだ馬が7頭いるわけだが、その中の1頭が今回の主役メイズイである。このメイズイ、菊花賞で83.2%という恐ろしい単勝支持率を残しているのだが、こんな断然人気で三冠を逃した関係者の胸中は察するに余りある。セントライトやシンボリルドルフでさえ、菊花賞の単勝支持率は50%台だった。メイズイがこれほど支持を集めたのはなぜか、それはファンがダービーでメイズイの凄さを知ってしまったからにほかならない。

【尾形厩舎のMG対決】
尾形藤吉厩舎のMG対決が話題を集めた昭和38年の牡馬クラシック戦線。Mとはメイズイ、Gとはグレートヨルカのことだ。重賞初挑戦の東京記念(弥生賞の前身)こそグレートヨルカに先着を許したメイズイだが、その後は自慢の逃げ脚が冴えスプリングS、皐月賞ではグレートヨルカに快勝。この年は厩務員ストの影響で皐月賞は東京施行、さらに中1週の間隔でダービーが行われるという変則開催だったが、メイズイは好調を持続してダービー当日を迎えた。

【ついに2分30秒の壁を破る】
ダービーでもメイズイの逃げ脚は冴えに冴えた。良馬場の1000mを1分1秒6のラップで通過したメイズイは、そこからゴールまでのラップを13.1−12.8−12.3−12.6−12.5−12.0−11.8と刻む。脚色が鈍るのを虎視眈々と窺っていた後続馬たちだが、バテるどころか、ゴールに向かってさらに加速していくメイズイの驚異的な逃げ脚にはまったくなす術がない。グレートヨルカも懸命に末脚を伸ばすが、メイズイは僚馬に7馬身もの差を付けて悠々とゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは2分28秒7。ダービーレコードは2年前にハクシヨウが記録した2分30秒2だったが、これを一気に1秒5も更新する大記録。後続馬が直線で突き放されたのも当然だろう。当時、2400mの日本レコードは3年前の東京盃(現東京新聞杯)でコマツヒカリが5歳時に樹立した2分28秒8だったが、メイズイは4歳春に初めて経験する距離であっさりと古馬の記録をも塗り替えてしまった。

【新時代の到来を感じさせた快速】
ダービーでメイズイのスピードに酔いしれたファンは、菊花賞でメイズイを熱烈に支持した。しかし、メイズイのスピードに魅せられてしまったのは、ファンだけではなく鞍上の森安重勝も同じだったようだ。3000mのレースとは思えない前半のハイラップに、さしものメイズイの脚も止まった。距離の限界もあったのかもしれない。しかし、ダービーのスピードを体験した森安には、“メイズイなら大丈夫”という思いがあったのだと思う。期待された三冠達成はならなかったメイズイだが、ダービーで幾多の名馬が挑んで果たせなかった2分30秒の壁を突き破った功績は大きい。多くの競馬関係者が2分28秒7の時計を目にしたとき、新時代の到来を感じたはずだから。





S38日本ダービー

動画の掲載は、2004年
をもって終了しました。


S38 日本ダービー メイズイ
S40 有馬記念 シンザン
S42 阪神大賞典 キーストン
S47 日本ダービー ロングエース
S48 弥生賞 ハイセイコー
S48 日本ダービー タケホープ
S50 桜花賞 テスコガビー
S51 朝日杯3歳S マルゼンスキー
S52 有馬記念 テンポイント
S56 ジャパンC メアジードーツ
S58 菊花賞 ミスターシービー
S59 ジャパンC カツラギエース
S59 有馬記念 シンボリルドルフ
H01 ジャパンC ホーリックス
H02 有馬記念 オグリキャップ
H05 有馬記念 トウカイテイオー
H08 阪神大賞典 ナリタブライアン
H10 毎日王冠 サイレンススズカ
H11 有馬記念 グラスワンダー
H12 有馬記念 テイエムオペラオー
H13 JCダート クロフネ
 
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 1963年 第30回 東京優駿競走

  1963年05月26日
4回東京6日9R
  2400m
  芝・左外    
  天候:曇 
  芝:良 

本賞
  8,000,000円   3,200,000円   2,000,000円   1,200,000円   800,000円
付加賞
  1,479,100円   422,600円   211,300円







馬 名


騎手名
調教師名
タイム
着差
単勝
人気
1
2
4
メイズイ

4
 
森安 重勝
尾形 藤吉
2:28.7
レコード
(1)
2
6
15
グレートヨルカ

4
 
保田 隆芳
尾形 藤吉
2:29.7

(2)
3
2
3
イロハ

4
 
藤本 勝彦
藤本 冨良
2:29.9
1・1/2
(8)
4
3
6
クニイサミ

4
 
伊藤 竹男
松永 光雄
2:30.4

(4)
5
7
18
コウライオー

4
 
八木澤 勝美
吉田 三郎
2:30.5
1/2
(5)
6
5
10
カネノヒカル

4
 
加賀 武見
阿部 正太郎
2:31.2

(3)
7
6
13
ケニイライト

4
 
上田 三千夫
武 輔彦
2:31.5
1・1/2
(15)
8
5
12
アズマジマン

4
 
野平 好男
田中 和夫
2:31.6
3/4
(17)
9
4
8
ホーリュウ

4
 
小林 功
小林 三雄三
2:31.7
1/2
(9)
10
8
21
チエストオー

4
 
野平 祐二
野平 省三
2:31.7
ハナ
(6)
11
1
2
キングダンデイー

4
 
野平 幸雄
野平 省三
2:31.7
ハナ
(7)
12
4
9
ソロナオンワード

4
 
山岡 つとむ
中村 広
2:31.8
1/2
(12)
13
8
19
ナスノミネ

4
 
高橋 英夫
稲葉 秀男
2:32.2
2・1/2
(10)
14
7
16
フジノホマレ

4
 
丸目 敏栄
橋本 輝雄
2:32.4
3/4
(16)
15
4
7
クリライト

4
 
森安 弘明
大久保 房松
2:32.6
1・1/4
(13)
16
8
20
ハヤトオー

4
 
古賀 一隆
古賀 嘉蔵
2:32.6
アタマ
(11)
17
1
1
スズコトブキ

4
 
小野 定夫
仲住 芳雄
2:38.9
大差
(14)
18
5
11
ニイホウ

4
 
高松 三太
川上 武一
2:38.9
アタマ
(18)

3
5
ユメドノ

4
 
町田 精生
田中 和夫

出走取消


6
14
ナルカミ

4
 
古山 良司
阿部 正太郎

出走取消
 

7
17
モンテキング

4
 
佐藤 征助
松山 吉三郎

出走取消
 

(年齢は旧表記)